今週は中国広州でした。羽田発の飛行機の搭乗開始が早朝5時50分ということもあって羽田空港には4時半に着きました。こんな早い時間ですから、チェックインカウンターはあまり並んでおらずに、すぐに終えたので「ちょっと早く来すぎたかな?」と思いながら出国口に行きました。すると、まだ業務開始となっておらず、多くの乗客が並んでいました。どうやら5時から業務は開始のようです。それにしても、こんなに早くから来る人がいるということは、6時といった早朝でも飛び立つ飛行機がたくさんあるという事ですね。
そして、ジャスト5時に扉が開き荷物検査へと列が進みだしました。早朝ですから、わずか2か所でしか検査が行われていないため、なかなか列が進みません。やっと私がトレイをとって荷物を載せようとした時は、すでに5時35分です。あと15分でサテライトに行かねばなりません。
「手際よく荷物検査を終わらせよう」と思っていたら、外国の男性と女性が前に入り込んできて検査官に何やら言っています。時間と待ち人の列が長い事もあって、彼らが割り込んできた理由は想像がつきます。
「飛行機に間に合わなくなるから先に検査させてほしい」ということですよね。私だってあと15分しかないうえに、今回の飛行機は空港の一番端のスポットから飛び立ちますから、そこまで行くのに10分はかかります。パスポートは機械の自動検査場を使ったとしても残す時間は5分ほどしかありません。
でも、他にも私のように搭乗時間が迫ってイライラしている人が私の後方に多く並んでいるのでしょうが、検査官は彼らの要求を聞き入れ、私に「この方々を先に通させて頂きますので、よろしくお願いします」と言ってきましたので、私も仕方がありません。「いいですよ。どうぞ」と返答しました。
すると、それが大きな間違いでした。
何とその後に12人がこの2人の後につながって私の前に入り込んできたのです。「思わず、これはどういうことですか?」と言いたくなりました。こうような行為は許されるのでしょうか?彼らは、ゆっくり来たからこういった事になったのであって、安全を考えもっと早めに来るべきではなかったのではないでしょうか?
きっと、お金を節約するためにホテルやタクシーなどを使う事もなく、出発時間ぎりぎりの電車で来たのでこういった事になったのでしょう。もし、電車で来ればチェックインはできても、荷物検査に並ぶ余裕などなくなりますから、電車で来るべきではないのです。多くの人はきっとホテルやタクシー、あるいは前日から空港に泊まっているかもしれないというのに、こういった甘えた自分勝手な行動により並んでいる人に迷惑をかけるのは、私には理解しがたいことです。
その上、割り込んできても「自分らは優先されるべき旅行者であり当然だ!」といった態度で、待っている人に全くお礼も言わず、ドヤドヤしながら検査を受け通過していきました。
結局、私はパスポート検査を終え、空港の人に「今から走ってサテライトに行くのでその旨を伝えておいてほしい」と言い急ぎました。空港では「●●飛行機のお乗りの加藤裕彦様、間もなく搭乗口が閉まりますので、お急ぎください」といったメッセージに急かされながら、朝早くの空港を走るのは嫌なものですね。(無論、私以外にも多くの人が呼び出されていました。)
結局、私以外にも荷物検査では後ろに多くの人が並んでいましたから、10人以上の方が定刻時間までにサテライトに搭乗時間内に到着することができず、飛行機の出発はかなり遅れてしまいました。
どういった時でも困った方を助けるのは当然のことと思いますが、このように検査官が14人もの人を前にいれるというのは間違っていると私は思います。承諾するのであれば、別のラインを作ってそちら側で対応するべきと考えますが、早朝といったこともあって検査官も少なく、無理だったのかもしれません。ともあれ、こういった遅延客の割り込みをさせてあげたことは幾度もあるものの、こんな多数の割り込みは初めてです。
更に、これだけではありません。彼らの行動を見てその後ろ並んでいた別の人達たちまでもが、このチャンスに便乗してとばかりに割り込を始め、なんと不道徳な人達なのでしょうか!列に並んでいる方は皆さん立場が同じだというのに・・・。
当然こういった人達に、私は「皆も同じように早朝の飛行機で早めにきて並んだのだから、自分の事ばかり考えるなよ!」という気持ちが湧きあがりました。皆さんはこういった人達の行動をどう思いますか? まさに軽蔑に値する行動です。
私はこういった方々は飛行機に乗り遅れても仕方がないと考えます。自分の考えが甘かったから起きたミスなのですから。これにより他の人に迷惑はかけるべきでないと考えます。
無論、検査官はもっとしっかりとすべきなのでしょうが、彼らの任務は手荷物の検査をまっとうすることですから、そうなるとこういった場合は仕方がないのでしょうかね?
まさに、予想もしなかった早朝の出来事でした。