とくに今月は「森友学園」問題にかかわる公文書の書き換え問題で政局は大荒れですね。自殺者まで出したのですから当然です。まさに長期政権と財務省のおごりでもあり、また役所は、政治家には背けないといった構造もはっきり表れましたね。財務省も色々と釈明していますが、すべて国民にはお見通しです。なんと無様な行為としか私には見えません。
日本の超エリートといった人達はやはり道を外した行動をとった場合、それを認めることは絶対せずに、「自分の行なった事は絶対に正しいのだ!」と自分に言い聞かせ、それを信じさせているようにも思います。それほど、彼らの職務は重く実権を持ったものであり、規定されたものから外れたことは決してできないという事なのでしょう。
でも、自殺者まで出しても、真実を述べられないような世界(あるいは生活)なのですから、人間としてはみじめのように私は思います。
しかし、新聞を見ている限り、今回の問題になっている内容にかかわるお金の問題は数億円と国家予算から考えてもたいしたことなく、それよりも「こんな問題に時間をかけるのではなく、もっと国としてやるべきことがあるのではないのかな・・」と感じてしまいます。
確かに公文書を書き替えたことは国民の信頼を裏切ることですから、これを有耶無耶にはできないです。この決着はしっかりとつけなければいけません。ただ、国が金額的には針のような小さな問題でここまで騒ぎ立てるのはいかがなものか?と思ってしまいます。
3月になってやっと受験戦争から解放され大学生活の楽しみに期待に胸躍る学生たちや、4月より社会に出る若者たちを見ながら、若い世代の人たちが本当に楽しい生活を送れる日本が維持できるのであろうか?といった事の方が私にはもっと不安です。
ビットコインに夢中になる若者、YouTuberとして金を稼ぐ若者といったように、若者たちがお金を作り出すのに他人とのかかわりを持つことなく、ただネットのみの世界で自分の好きなことをやっていれば良いと聞きます。わざわざ電車に乗って会社に行き上司の命令に従わなくても、大金が入ってくる。だから、「サラリーマンなんか、バカバカしくってやっていられないよ」といった感覚が生れてしまうのではないかと心配してしまいます。
彼らに「労働の価値とは何か?」を忘れてしまうようなことが起きぬようにと、そのことがとても心配です。
また、サラリーマンであれば給与をもらうたびに、色々と控除されて手取り額が少なくなってしまいますが、この大きな原因は何といっても健康保険と年金です。しかし、この資金確保に国は八方ふさがりです。これを増やすには労働者の数を増やすか、皆の所得が大きく上がらない限り無理なのですから。
今の若者が払っている年金控除額は自分らが将来もらう年金のためというよりも、現在、国が年金を給付するのに必要とされるお金のためです。日本の人口構成(少子化)がこのままであれば、彼らが将来、年金をもらえることはほぼ可能性ゼロなのです。
そういった中で、先ほど言ったような若者がどんどん増えていったら、日本はどうなるのでしょうか?彼らは他人の気持ちなど考えることもなく日本から脱出することでしょう。そういった生き方をしているのですから、思考は昔の人の団体意識とは全く違います。
ですから、今の日本は目の前で起きている「森友学園」問題も大切なのはわかりますが、もっと先の問題に取り組むことを考えてもらいたいと思います。国民は今の政権がどのような未来像をもたらしてくれるのかを期待しているのですから・・・。