今週、アメリカ新大統領が決まりました。
投票日10日ほど前からは色々なことがありましたね。
このままの勢いでいけばヒラリー氏で決まりかな?と思っていた矢先に、FBIが彼女の私用メールの内容捜査を再度始めたことが報道され、ヒラリー氏の当選予想は一転して雲行き怪しくなりだしました。
先週末にはFBIより「何も不審な点はない」と発表され、沈みかけた船は再度浮上し航海を続けます。
そして、投票前の事前の調査では60%近くの有権者がヒラリー氏に入れるという状況の中で、11/8の選挙日を迎えました。
私は過去3回の公開討論会やトランプ氏の思いつたことをすぐ口走る軽率な発言を見ながら、「アメリカ国民はこのトランプ氏を、本気で世界の自由主義社会をリードする代表者としてふさわしいと思うような人は多くいないだろうから、まず彼の当選は無理だ」と100%思っていました。
思っていたというよりも、信じていたといったほうがいいでしょう。
でも、Yahoo.USAでいち早く開票速報を聞きながら、「あれ、これは自分の予想と違うぞ、トランプ氏が優勢ではないか!」と。
まだ3時7分でしたがヒラリー氏の獲得州の少なさにはビックリしました。
さらに激戦州の開票状況を見るにつれて、まだ開票率は低いものの、こんな状況ではトランプ氏が当選してしまうぞ・・・」といった気持ちが11時には60%、そして13時には85%程どんどんと高まりました。
確定数字を見つめながら「どうしてこれほどまでに、予想を大狂わせするような事態が起きたのだろうか?」と思うばかりです。
でも,投票は終わり開票が始まっているのですから、どうしようもありません。
最終結果を待つしかありません。
日本の株式市場、HKG・中国の株式市場はじめアジアの株式市場は軒並み大幅安です。
「ああ、誰もがトランプ氏が当選したら今後の経済にすごく不安をおぼえているのだな」と実感しましたね。
そして、結果は皆さんのご存知の通り、トランプ氏が圧勝。
圧勝ですよ。
今まで民衆党が有利であった州も奪い取り、更には激戦区でも勝利を収め、まさにヒラリー氏の惨敗となりました。
きっと、彼女もここまでの差が起きるとは夢にも思っていなかったことでしょう。
「絶対に勝てる、たとえ、それが僅差であるかも知しれないが・・」と思っていたと私は確信しています。
それだけに、この高年齢からしてもう二度と訪れることのない戦いに勝利できなかったことは、ヒラリー氏にとっては我々が想像出来ぬほど落胆と悲しみがあったことでしょう。
誰にでもあるように「何が悪かったのか?何が足りなかったのか?」多くの思いが起きたことでしょう。
でも、その原因・解決方法を見つけても、もはやそれを反映させるチャンスはありません。
反映させるとしたら次の世代の同志にそれを伝えることだけです。
そして失墜した自分を支えるには、自分に対し「この長き選挙戦2年間を、決して後悔をしない活動をとってきたかどうか?」と問うしかないでしょうね。
決して先ほど述べた「何が足りなかった、何が悪かった」といったことでは解決できるものではありません。
ではこういったとき、自分をどうやって納得させればいいのか・・・?
私は思ったように物事が進まない時、あるいは失敗した時に常に考えることがあります。
それは「世のため、人のために自分が正しいと信じた事を一生懸命にやってきたか、やっているか?」タダ、これだけです。
これ以上のことを考える必要はないと思っています。
苦しいときこそあれこれと悩むものですが、そういう時こそ「何にも左右されない自分だけの自分」をもっていることが、納得いく人生を送れる要諦ではないでしょうか?