花粉の季節、街中でもマスクをかけている方を多く見かけます。
しかし今から40年程前は、これほどまでに多くマスクをかけている大人もいなければ子供もいませんでした。
何故これほどまでに花粉症の人が増えたのでしょうか?
これはひとえに「体質の変化、刺激への過剰反応」です。
外部にさらされる部分の粘膜が刺激を受け、その刺激を防ごうとする抗体や免疫の過剰な分泌しすぎが、かえって体に負担をかけています。
つまり、抗体や免疫作用が刺激に対して適度に分泌するのが自然の姿であり、このこと事態で体へ負担をかけることはありませんでしたが、その刺激が今や我々の体に危害を及ぼしてきています。
それが特に現れるところが体の粘膜というわけです。
粘膜は外部に接するところであるために、時に刺激を受けやすい箇所です。
その場所は外皮をのぞけば目と鼻の粘膜というわけです。
口内粘膜は口は基本的に閉じていますから、目鼻ほどではないです。
そしてその過剰刺激を抑えるために、逆に自分の抗体を抑えるための薬を使用するといった状態が、今の花粉症やアトピー皮膚炎への対応です。
その一つの薬が「ステロイド剤」というものです。
でも、このことを考えてみると馬鹿げた話ですよね。
自分の体が外から来る悪い刺激に対して対抗しようと自己免疫や抗体が頑張るわけですが、この頑張りがかえって体の負担になり、今度はその抗体や免疫を抑える薬を使用するのですから。
一方、こういった事は一般疾患についても言えます。
たとえば、風邪です。
風邪にかかれば風邪薬を飲みますが、本来であれば体の免疫力でもって風邪のウィルスに対抗すればよいわけです。
その免疫力に任せて、その戦いで生じる発熱や鼻づまりの症状だけを抑える薬だけを医師は処方しておけばよいことになります。
しかし、これらの薬だけでは場合によっては、なかなか治りにくいのが実情です。
医者の方も「風邪を早く治してあげようという気持ちと、早く治せないと評判も悪くなるといったこともありますから、抗生物質を患者に出します。
しかし、この抗生物質は風邪のウィルスへの戦いに挑むだけでなく、体が本来持っている良い菌にも戦いを挑むため免疫力は落ちていきます。
これでは何の意味もありません。
風邪は治ったけれども、代わりに腸内の菌が弱まってしまいます。
そうなると、腸内バランスが変化し腸の機能は衰え、便秘や栄養摂取能力が衰え体は弱くなります。
つまりは体の免疫力が弱まることになります。
ですから、花粉のアレルギー反応への対処の仕方、また抗生物質の飲み方というのはとても大事なことで、今の薬ばかりに頼っていくと、これらにより変化した体を持った人の子供も同じような体質となって子孫にどんどん引き継がれていくことになります。
そういった状態を作ってはいけないと私は強く思います。
やはり、少しくらいの外からの刺激に耐えることのできる免疫力を持った体を持つことが健康における本当の幸せ創り(子孫にも伝えることのできる宝)であろうと心の底から思っています。
そして今、私はこのことを考えて研究をしています。