今週水曜日に驚きのニュースが流れました。
絵画が好きな人はご存知かもしれませんが、アメデオモディリアーニが描いた裸婦が横たわった油絵が210億円でクリスティーズオークションにて落札されました。
そしてその支払いはなんとアメックスカードのクレジットカードで行った?といいますから、また驚きです。(以前45億円ほどをアメックスカードで支払ったことから、今回もそうしたのではなかろうかといわれています)
彼は中国の長者番付では270番目ほどの方で51歳代の会社経営者だそうです。
彼はタクシー運転手をした後にハンドバッグ製造で成功し、その後、不動産や製薬事業などを行ってきて大富豪になったとのことですが、そのビジネスの一つに絵画の取引も入っているとそうです。
また美術館も保有しています。
しかしすごいものですね。
絵画1枚にここまで大金を出して買うのですから。
1億円のマンションなら210軒買え、2億円の小型ジェット飛行機なら100機以上が買えるのですから、その金額の大きさに想像がつきません。
ここまでの金額になると、その価値がいかなるものであるかを比べるに、何を持って比べればよいのかその対象が難しいですね。
比べることのできないほどのものと言ったら、生命や思い出なのでしょうかね。
でも、本来であれば価格はつけられない価値のものと言っても、どうしても欲しいからこそ、それに価格がつくのでしょう。
でも、思うのです。
たとえば、「自分はどうしてもそれを欲しいから自分の命をかける」と言ってその命を売る人が出たとしたらいくらと算定するのでしょうか。
その人の命は一生働いて稼げる金額で算定されるものでもありませんからね。
その人が生きていること事態に価値を持つこともあるわけですから、これからどういった価値を生み出すかもわからない状態では、価値をつけること自体が無理ですからね。
よって、価値とは人の要求を数値化したものといえるのでしょう。
変な方向に話が進みましたが、ともかく世の中にはすごいお金持ちがいるということです。
ですから、街中で見かけるような高級車やボート、立派な家などを持っているような人も確かにお金持ちなのでしょうが、世界と比べるとまったく別レベルの人がいるということですね。
昔はそう言った人達はアラブの王様だけと私は思っていましたが、今は違うのですね
そこで、世界にはどのくらいの国で富に寡占を行っている人がいるのかを調べてみました。
これはクレディ・スイスが所得上位10%の人たちの資産が、その国の総資産に占める割合はどれくらいかというのを調査しています。
これによると昨年で最も富の独占、言葉を変えれば「富の集中」が行われていると言われている国のナンバー1は「ロシア」でした。
独占率はなんと85%です。
驚きの数値ですね。
続いてはどこだと思いますか?
意外な国です。
それは「トルコ」、78%ほどです。
それに続き香港、インドネシア、フィリピン、タイと続き、アメリカは75%だそうです。
一方、富の分配が進んでいる国はベルギーで47%、2位はうれしいことに日本です。
この2カ国だけが50%以下の数値、つまり富の独占が行われていない国となっています。
どうして、日本が2位かを考えて見るとやはり高所得者への累進課税のせいなのでしょうかね。