海外出張が度重なったものでブログの掲載がしばらく滞ってしまい申し訳ありませんでした。帰国するとたまった仕事の処理で、ブログまでなかなか手が回らないという情けない状態。本当に申し訳ありません。医学情報、経済記事、社会記事、さらに海外出張が多いことから皆さんに知っておいてもらいたい現地の面白い出来事などお伝えしたい事は山ほどあるのに、思うようにできない事は非常につらいものがあります。「しっかりとがんばらなければいけないぞ!」と甘えている自分を常に諌めております。
さて、今月はお医者さんの世界について4シリーズに分けてお伝えしましょうとおもいます。
まず今回は皆さんの興味のあるその所得。お医者さんといえばお金持ちのイメージ。女性にとっては理想の旦那様かな? 高学歴・社会的ステイタス・高収入となれば結婚条件としては悪くないこともわかります。では、その実際はどうなのでしょうか?
勤務医の場合は平均1400万円ほど、開業医の場合は2700万円ほど言われています。
アメリカでは外科医に人気がありますが、一般外科医で2300万円ほど、人気のある外科医となると5000万円を越すと言われています。
これを高収入と見るかどうかはやはりその仕事の内容次第ですが、最新医学の勉強ばかりではありません。まさに仕事は体力と精神力との戦いの世界。手術も場合によっては8時間以上におび肉体的・精神的疲労も疲労困憊。そして、その仕事に将来性も決して今までのように明るいものとはいえません。少子化、薬価の値下げ、医療制度の改正などと決して医者を取り巻く環境は甘くありませんし、若き研修医時代の低給与の問題でも皆苦しんでいます。
さらに、宣伝活動が禁止されている病院という世界においては患者さんを確保する事は大変なことです。また今後は医師が余りだすといった傾向にあるように、病院間での競争も厳しくなるでしょう。
たくさんのお金を掛け、つらい受験勉強を経て医師になるわけですが、金銭面だけで考えるとはたしてそれはこれらのことに見合うものかどうかはこれから医師を目指す方の心次第。
現実を見ても決して表面上の給与額で医師を目指すべきものではなく、医師としての使命感が基本となる事は間違いありませんね。