ピュア・メディカル社長ブログ『HIROの自分が変われば世界が変わる』

あれから20年(松本サリン事件)

2014.06.27

今日で化学物質を使っての無差別殺人事件、「松本サリン事件」が起きて20年経ったとニュースで報道されていました。

このサリン事件と共に私の記憶に深く残っているのは、東京で19年前に死者13人、負傷者6000人を出した地下鉄サリン事件です。

ともにオウム真理教によって起こされた無差別殺人事件です。

なぜこの事件がそんなに印象的残っているかというと、サリンはナチスが開発した神経を侵す化学物質ですが、これを使った史上初のテロ事件だったからです。

それも軍や専門家でなく、全く化学とは関係のない宗教集団が製造して使用したことです。

そしてそのサリンの散布先がターゲットなしの一般大衆であった事。

「何故このような事が平和な日本で起きたのか?」と思いました。

さらに、この地下鉄でのサリン散布は、単なるサリンの威力を確認するにすぎず、本来の狙いは霞が関や国会議事堂・永田町などの、国家の中核を支える重要な地点が標的にされていたからです。

後の調べによると、オウム真理教は、警視庁本庁に地下鉄で出勤してくる警察官も間接的に攻撃できると考えていたようです。

国の平和を守ることに従事していた父が、私が高校生の時に話した事を思い出しました。「テロほど怖いものはない。彼らは国の秩序を壊そうとしているのだから、彼らに何を言っても無駄だ。彼らの考えを変えることは決してできない。倫理観・道徳感を持った人間からすれば気が違ってしまっている人種なのだから。できることはそういった人間が増えないように国はしっかりとした対策を取らなければいけないことだけだ。人間社会で異常な考えが支持される、あるいは増加するほど恐ろしい事はないのだよ」と。

このサリン事件は無差別に人を殺しています。

全く理解できません。

さらに驚いたことは、その事件に深くかかわっていた宗教幹部の者たちが、立派な高学歴者であることです。

何故そこまで立派な学歴を持っているにも関わらず、こんな恐ろしいことに参加したのでしょうか?

本当に天才とバカは紙一重です。

「しっかりしろよ!目をさませよ!」と思わず叫びたくなります。

しかし、何故このサリン事件は起きたのでしょうか?

単にこのオウム真理教が超能力的なことを追い求め、それが違った方向にそれ、ここまで爆走してしまったのでしょうか?

それとも彼らのユートピアの創造のためだったのでしょうか?

今なお、このサリン事件で精神的障害や脳障害、身体的障害で悩んでいる方がいます。

何の罪もないのに家族を突然失った方々の心の苦しみは、想像を絶するものだと思います。

私達はこの事件を忘れることは無いようにしたいと思っています。

これからの子供達に、希望のある幸せな日本を残すために・・・。

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