私が会社に向かう道で時々お会いするおばあさんがいます。
おばあさんは身長145cmほど、体重も40kgにも満たないような小さなおばあさんです。
自宅の玄関前で白いエプロンをかけサンダルを履いて、ニコニコと笑顔をうかべ行き交う人を見ながら立っています。
玄関の前には道路を隔てて小さな公園があり、つい先日までは桜が満開でした。
そしておばあさんは、自分の家の前を通る人に「今日はいい天気ですね。」「桜もだいぶん散ってしまいましたね。」「気をつけて行ってくださいね。」「今日も頑張ってくださいね。」「雨が降らないといいですね」「今日は暖かくなるかも知れませんね。」などと、ちょっとした言葉をかけ、にこやかに手を振って見送っています。
もちろん、通る人は知っている人ではありません。
私もおばあさんに声をかけられますと「は〜い、行ってきます。」と大きな声で答えています。
見知らぬおばあさんですが、朝からこういった声をかけてくださると、若い女性からで
なくとも、感謝と共になんとなく心が穏やかになります。
不思議なものですね。
小さなふれ合いっていいものですね。
しかし、最近ではさびしくなったものです。
マンションのエレベーターでさえ、挨拶もなく乗り込んでくる方がいますよね。
少なくとも同じマンションの住民同士なのですから、挨拶ぐらいはするのが礼儀ではないかと思うのは私だけなのでしょうか?
それに比べこのおばあさんの素敵なこと。
心がキレイなのでしょうね。
やさしい心をお持ちの方なのでしょうね。
いつまでも元気でいてもらいたいと思います。