今月はタイでの滞在が10日間にもなっている。
この間、部屋のクーラーから水漏れが起きて、床に水がポタンポタンと。
これは冷房をガンガンかけているための水滴なのか、それとも配管からの水もれなのか?
ともあれ工事人を呼び、早く直してもらおう。
さて週末、外出した際に果実の王様「ドリアン」を買ってきた。
この季節はドリアンの収穫期なのであろうか、街中では荷台にドリアンを山のように積み上げ、横で鎧のようなぶ厚い皮をナタで割り、熟れた中身を取りだし売っている。
ドリアンは値段が高いといわれるが、それほど高いとはここでは感じない。
男性のこぶし2つほどで180円程度である。(しかし、屋台で麺を食べれば80円ほどで
ある物価のことを考えれば、高いのかも知れないが・・)
そこで、1つ買って帰ってきた。
雨が急に降り出したので、急いでタクシーに乗ったところ、運転手が「臭いなぁ・・・」と不満な顔で後ろに座った私の顔を見る。
原因はドリアンの匂いだ。
ラップに包まれたものをビニール袋にいれ、これをナップザックに入れているのだが、
それでもプーンと匂ってくる。
運転手は「まずい客を乗せたなぁ・・と」後悔しながら、しっかりと冷房の効いた車内であったが、急いで窓をあける。
すると熱い熱風がワァッーと入ってくる。
しばらくすると匂いも消えるが、暑いので窓を閉める。
するとまた匂いが充満。
高速道路では窓はずっとしめっぱなしなので当然、運転手はムッとした顔をし続ける。
一方、私はあまり匂わない顔をして乗っていたのだが、心の中では「ああ、すまないことをしたな。注意して乗る前に後ろのトランクに入れてもらえばよかったな。私を降ろした後、他のお客が乗るのだろうから、そのとき社内が臭かったら、お客も嫌がるしなぁ・・・」と、申し訳ない気持ちになる。
そういった窓の開閉を繰り返しながら、宿まで戻ってきた。
ホテルに着き、多めにチップを払って車を降りた。
そして、エレベータに乗ると今度はそこでもしっかりと匂いが漂う。
「ああ、ここでもまたか!人が乗ってこなければ良いけれど」と、祈りながら自分の
フロアーにつく。
小走りで部屋に入り、早速テラスにドリアンを置く。
そして、「部屋に匂いが充満したらたまらないな」と思いながら、ナイフとフォーク、皿をテラスに持ってきて、そこでドリアンを食べ始める。
味はクリーミーで最高。
もし、この匂いさえなかったら、世界中の人が大好きになるだろうに。
誰かそういった新種改良を行ってくれないものかな・・・。