今週は、多くの方が誕生を喜んでいた上野公園のパンダの赤ちゃんが、生まれて1週間もしないうちに死んでしまうという、悲しいニュースが流れました。
多くの方がその訃報を聞き、残念に思われたことでしょう。
パンダの赤ちゃん誕生は、ここ数カ月、ごたごたした政治の状況にうんざりしていた日本に久々に流れた明るい話題であり、さらにTVでは母親パンダが横になって赤ちゃんを上に持ち上げているほほえましい場面が放送されていただけに、本当に残念です。
上野動物園側も24時間監視体制で万全の対応をして、その成長を監視していただけに、会見での姿にもその悲しみの深さが伝わってきました。
今回の死因は、赤ちゃんを飼育器から親元に戻した後、母親のミルクが気管に詰まり呼吸ができなくなったことによるものだそうですが、これを聞いて、更にどうにもできない原因で死んでしまったことにやるせなさを感じました。
また依然、これに似たことがトキの卵においても起きたことを思いだしました。
保護飼育員の方々が卵が産まれ、その成長を監視カメラで遠くから見守っていた時に、
一羽のカラスがやってきました。
「カラスが卵をつついて殺してしまうのではないか」と保護飼育員の人たちは冷や冷やです。
手をあわせ「神様、どうぞカラスが卵に何もしないように・・」と願うばかり。
これ以上のことは何もできません。
カラスがつつき、もし卵が割られたら・・・・。
それは運が悪かったと思うしかありません。(今回はカラスは何もせず飛び立っていき、その後、卵は順調に育ちました)
まさにこれが自然界なのですね。
「命」というものは喜びと悲しみの間に存在するものだなぁ・・・」と感じさせた両事件でした。