先週はチムジルバンという韓国特有のサウナについてお話をしました。
これは、どの町でも絶対にあるといってよいほどあちこちで見かけることができます
そこで今回は別の種類のタイプのサウナをご紹介しましょう。
それは「炭窯」です。
まさに読んで字のごとく、私達がTVで見る炭を焼くような格好をしたドーム型の釜です。
説明を受けなければ、磁器を焼く釜か、または炭を作る釜かと間違えることでしょう。
でも、これが「炭窯」とい言われるサウナです。
はっきりいってすごく熱いです。
私からすれば「やけどするのではないか?」と思うほど熱く感じます。
では、どういったものかをご紹介しましょう。
先ほども述べたようにまさに炭窯です。
中に木を置いて炭を作るわけではありませんが、レンガと赤土でできたドーム型をした土窯で、窯の入り口に木を積んで2日間ほどガンガンと焚き、釜が熱くなったところで燃え木を取り除きます。
人が中に入れる程度になったら、床にスノコを敷いて準備完了です。
燃料が薪であることから街中にはこの種のものはまずなく、ほとんどが山麓や山の中にあります。
この特徴はとにかく熱いです。
低いところで60度、熱いところは90度近くあるのではないでしょうか。
スノコが敷いてあるといってもそこに素足などでは立てません。
厚手の靴下を持参することをお勧めします。
ましてや、一番熱い炭窯などに入る時には、靴下以外に軍手も必要だとさえ私は思っています。
いや、むしろこの場合は下駄を履いて入ったほうが無難というのが、私の率直な意見です。
それほど熱いです。
なぜなら、私が入ったときスノコの隙間の土間に汗が落ちるとジュッと音がするほどでしたからね。
体験すればわかると思いますが、スノコの上に直接に座ることはまず無理です。
ですから、ベニアの上に座ったら、その部分から脚が落ちないように十分注意を払ってください。
また、天井も低いですから立ち上がったときに頭をぶつけないようにしてください。
窯を出た後は休むため(体を冷やすため)の縁台がありますから、ここでゆっくりと休憩すればいいですよ。
皆さん気持ちよさそうに涼んでいます。
また、お客の中には縁台の横で焚き火をおこし、網で焼肉や芋を焼いて食べています。
ただし、一つ欠点があります。
山の中ですからやはり蚊がしつこく攻撃してきます。
そうはいっても、ここでは皆がゆったりとした時間を過ごしているといった感じです。
この炭窯も24時間営業で、釜の中は男女混合です。
山の中なのでお風呂があるところは少なく、汗はシャワーで流すことになります。
日本ではなかなか味わえない、山里ならではの、のんびりとした気持ちのよい体験ができますから、是非時間があったら一度行ってみてください。(値段は1000円程です)