今、私にとってもっとも気になる世界情勢といわれればシリアの内戦です。
元政権のアサド大統領はどういう人間なの?と叫びたくなるほど、強引でひどいことを好き勝手にし続けています。
まさに、彼には「自分に立て突くものは力で倒す」といった考えしかないようです。
他の言葉(世界の言葉)に向ける耳を持たず、「自分が絶対に正しい。一番なのだ。おれの政権に文句あるやつは徹底的につぶしてやるんだ!」と、まさにそういう行動が毎日繰り広げられています。
彼の国の統治の仕方に不満を持っている国民がいるからこそ、命を掛けてまで抵抗するのですから、もっと柔軟な考えを持って、たとえ選挙で当選した大統領だとしても、初心にもどり「自分の政策・主張は○○なのだ。」といったことを国民にもう一度説明し、対話をとりながら繁栄ある国造りを進めていくべきではないのでしょうか?
いまの状態ではシリアは泥沼に入りこんで、先が全く見えない状態が続きます。
これでは海外へ非難する国民が増大し、隣国間でも問題が発生してくるはずです。
そういったこともお構いましに、政府軍は化学兵器のことまで言葉に出してきています。
化学兵器は原爆と同じようなものだと思います。
まさに最悪事態です。
そういった彼の好き勝手な行動に対して「世界は何もできてない。世界の国を代表する国連すら何もできてないではないか。一体国連は何をしているのか?もし何もできないようであれば、国連など必要ないのではないか。力のない国連など無駄!」と文句を言いたくなります。
国家間の規定として「他の国の内政干渉をしてはいけない。」ということはよくわかりますが、やはり事態がここまで来るとそうは言ってはいられないように思います。
誰が見てもアサド大統領の行動は異常そのものです。
私が子供の頃「大きくなったら何になりたいの?」と聞かれると「国連で働きたい」といったことを思い出します。
それは海外で働いてみたかったからです。
海外で働くところとして、国連という場しか小学生の私にはわかっていなかったのです。
でも、今の国連の働きや力を見ても、ほとんど内戦に対して役にたたないということが良くわかり、がっかりしています。
ただ、諸国の意見をまとめ述べるだけで、その内戦を解決する力がなければ、相手の国も、国連の言葉などちっとも怖くないですよね。
よく、こういった世界の秩序を乱す事態が起きた際、色々な国が集まりこういった国への対応について協議を行いますが、その共同声明ではとかく「我々は地域の平和と繁栄を行っていくことを確認し、この問題に対して平和的解決を互いに協力し合って行っていくことを確認した。」などといった内容が報道で流れますが、こんなことは協議をしなくてもわかっていることであり、誰に聞いてもこれと同じ事は言うはずです。
要は国民は、問題を解決するための具体的な手段を聞きたいわけで、抽象論や精神論を望んではいないのです。
結論のない会議など意味ないのです。
だからこそ、「一体、国連の力って何なの?すべき役割って何なの?このままの国連でいの?」と強く考えさせられてしまうわけです。
PS.
シリアからはロンドンオリンピックへ水泳など男女10人の選手を送り入れていますが、
選手たちの気持ちも複雑なことでしょう。このロンドンの活気さ、世界各国からの観光客、そして競技時の大きな声援、そうした環境下にいて「何故、自国にはこういった幸せな時間が来ないのか?」と考えてしまうことでしょう。
一時的なことかも知れませんが、選手の皆さんが祖国の悲劇を忘れ、自分らの頑張りが国民に喜びを与えてくれると信じて健闘を期待します。