ピュア・メディカル社長ブログ『HIROの自分が変われば世界が変わる』

人を幸せにする事の難しさ

2011.04.08

日本では燃えるごみ、燃えないごみ、ペットボトル、ガラス、缶など、ごみを分けて捨てることを義務づけられ、そしてその回収が行われています。
しかし、タイでは残念ながらまだそこまでは行われていません。

すべての家庭ごみが一つの袋に分別なく捨てられています。

といっても、回収された後はリサイクル可能なペットボトルやガラス瓶などはしっかりとリサイクル処理されています。

そのため、ごみが出されるとそのゴミ袋をまた再び開けて、そこからペットボトルやガラス瓶を取り出している光景をよく目にします。

これを見て皆さんはどのように思うのでしょうか?
「汚い」とか「かわいそうに・・・」と、いったことでしょうか。

ビン1個(あるいはガラス1kg)で、どれほどの金額になるかはわかりませんが、いいとこ2円ほどではないでしょうか?

その上、これらは生ごみなどと一緒に入っているのですから決してきれいな作業といったものではありません。

場合によっては割れたガラスなどで大怪我をする危険性もはらんでいます。

でも、こうしたことをする(「しなければいけない」と、いったほうが正しいのかもしれませんが)人が多くいることも現実です。

多分、こうした人は仕事もなく生活は悲惨な状況なのでしょう。

日本人の発想であれば「そんな3K作業的なことしなくてもはじめから分けてごみを出せば、そんな無駄な作業も必要ないし、非衛生な事をする必要もなくなるだろうに」と思うのですが・・・。

でも、一方ではこの考えは違うのかもしれません。

こういった作業をして生活ができている人もいるからです。

分別回収を行うようにしてしまえば、その人たちの仕事はなくなります。

そうなると明日からの生活に困るといった現実があるわけですから。

一般的に考えれば良いことと思われることでも、ある人々にとっては不幸を生むこともあるわけで、すべての人を満足させるというのはとても難しいことですね。

これが世の中なのですね。

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