海外出張の訪問先で度々、尋ねられることは[地震の被害はありませんでしたか?放射能は心配ありませんか?」と、いうことです。
「いいえ、私の家は東京なので津波被害のあった地区から遠いので、放射能の心配はありません。ただし、電力不足で時々電気が使えませんが・・・」と答えています。
でも、どうしてこんなに尋ねられるのでしょうか?
多分、海外の方は放射能の拡散(汚染)の事をすごく心配しているのでしょうね。
先週、訪れた韓国でも、日本からの食品の輸入に関しては全て放射能検査をおこなうことにするとまで言っていましたからね。
また、バンコクでも日本行きのツアーはほとんどキャンセル。
多くの人が日本に行くことを恐れているようです。
このため旅行会社は大打撃。
これを挽回する為に何かサイドビジネスでも見つけなくては会社をやっていけないといったような状態だそうです。
この放射能における恐れとは前回、日本政府が今回の状況は「レベル4」だと発表していたのに、外国人や海外からの疑念に対して、時期遅れて福島第1原子力発電所の事故評価をチェルノブイリと同等の「レベル7」に引き上げると発表したことにあると私は思っています。
つまりこれは海外の人たちにとっては「日本は真実を我々に隠していた!」と、とらわれたのではないでしょうか?
実際、東北の一部では危険な地区はあるものの、首都圏においてはそれほど危険はないといった状態にあるにも関わらず、土地勘のない外国人にとっては東北も首都圏も同じようにとらわれている事も多いように感じます
ですから、日本政府は、この「勘違い」を早く払拭することがとても重要だと私は思っています。
そうすれば観光客も徐々に増えてくることでしょう。
今後、政府には国内はもちろん海外からも誤解を招かないような正しい情報開示とその時期、そして情報の統一徹底をしっかり行ってもらいたいと思います。