ピュア・メディカル社長ブログ『HIROの自分が変われば世界が変わる』

国民負担がどんどん増えている。

2011.09.02

東日本大震災が起きてそろそろ半年になろうとしています。

今尚、避難所で生活しておられる方は肉体的よりもさぞかし精神的疲れがたまっているだろうと思うと、いたたまれない気持になります。

あるTVで公民館に避難する人のインタビューを聞いていましたら、意外な意見が出てきました。

質問の内容は「何が一番つらいですか?」といった事に対して物資や食材ではなく、「個人のプライベートスペース」がないということでした。

それは私でも理解できることでもありますが、その理由が意外でした。

「おならすらできません。迷惑かけますからね。」

これを聞き、「なるほどなー・・・、こういった悩みもあるのか」と思いました。

食事をすればお腹で食べものが発酵し、誰でもガスがたまりますよね。

当たり前のことです。

小便・大便であれば、もよおした時にトイレに行けば良いですが、おならとなるとふと出てしまう時がありますので、こういった時は近くにおられる他人を非常に不愉快にさせることは確かです。

それが何度も続けば喧嘩だって起こるかもしれません。

単に寝場所・飲食に困らない・水やトイレもあるといったような事だけでなく、
やはり「プライベートスペースがないと人はダメなのだな」とすごく感じました。

そう考えると、いま政府が急いでやらなければいけないことは、やはり避難しておられる皆さんを一刻も早く地元に帰してあげることでしょう。

でも、現実は全ての避難者を早急に帰すことはできませんから、少なくとも避難の必要性が少ない方には帰宅を認めてあげるべきです。

そのためには早くその場所の放射線量の安全基準を示してもらいたいものです。(先日数値を示したものの、後日その数値に対してあやふやな事を言ったりしては、帰宅した方が心配するだけです。一体どうなっているのでしょうか?不安がつのります。)

また、政府は避難しておられる方の生活については上限なく保証するような事を述べておりますが、「この費用は誰が負担するの?」といいたくなります。

政府の財政難からもこの費用は出ないことは明らかですし、また東電に賠償能力がないことも100%明らかです。

よって、これは国民負担となるわけです。

つまり政府の判断が遅れることにより国民の負担が益々増加していくということを私たちはもっと認知しなければならないのです。

更に、今後1年の間に50基近くの原子炉が停止してしまうと言われています。

そうなったらどうするのでしょうか?

政府はそれまでにしっかりとした電力供給対策を考えなければいけません。

そうは言っても代替エネルギーへ即座にかわっていくことができない中、ストレステストに合格した原子炉について国民の理解を得ながら再稼働させていくのかを急いで検討しなければなりません。

ただ、今までの経過をみるとメルトダウンの情報提供がわかっていながらも2カ月も遅れた事や、原発の賛成の有無のやらせ問題など政府の情報提供に対し国民は強い不信をもっている中、事態は実に深刻といえるでしょう。

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