先日 大王製紙の前社長(創立者の孫)が会社のお金を個人目的に(主としてカジノ資金といわれています)なんと100億円以上を会社の規定を無視して、借り入れしていたことが
ニュースで報道されました。
報道では「前社長から要求されると経営陣は何も口答えできなかった。ただ応じるだけだった」と、伝えていました。
皆さんはこれを聞いてどう思われたでしょうか?
しかし、なんと経営陣の情けないこと。
大企業を支える経営陣がこういったことでよいのでしょうか。
彼らは経営陣でなく単に経営陣といった名札をつけたサラリーマンということだったわけですね。
会社を守るよりも自分の生活・身分を守ることだけを考えた経営陣であったということです。
しかしながら、なんと言っても社員が気の毒ですね。
自分達が一生懸命働き稼いだお金を、こういったカジノといったいわゆる遊戯賭博に使われていたとなると情けない以上の落胆でしょう。
このような会社に尽くそうなどとは社員だれ一人今後思わないことでしょうし、これを抑え切れなかった現在の経営陣に、これからはついていこうとも思わないことでしょう。
一般サラリーマンにおいて、100億円といったお金は想像がつかない膨大な金額です。
それを湧き水のごとく無謀に使う人が自分の会社のTOP、それも創業者の孫であったとは・・・・。
一方、この前社長(現在47歳)の金銭感覚がわかりません。
何せ、金額は100億円です。
普通の人なら100万円だって大金なのに・・・。
有名大学を出た彼は創業者の孫ということで、多分、会社の役員となった当時は会社を大きくしたいと考えるエネルギーの高い指導者であったことと思います。
そう信じたいです。
しかし、何を間違って会社の指導者から支配者(独裁者)になってしまったのでしょうか?
そこには「会社は何のために、誰のためにあるか?」ということは一つもわかっておらず、こうした人を創業者の孫に生まれた、というだけで社長にした会社に大きな責任があったことは避けられません。
また彼も自分の力量を知らなかったことにも問題がありますね。
この報道を通じて感じることがあります。
何故、人間は支配者になりたいのでしょか?
それは自分が好き勝手に何でも出来るからでしょうか。
周りの人が皆ひれ伏してくれるからでしょうか?
そういった事を、非常に気持ちのいいこととして感じているのでしょうか?
つまり、こういった人たちにとっては「支配」はまさに彼らの「自由」への道ということなのでしょうか・・・・。
でも、私は思います。
支配では決して自由を勝ち得ないと。
自由とは「自分を支配して初めて自由があるのだ」と思っています。
何でも好き勝手に出来ることは自由ではなくて、わがままに他ならないのではないでしょうか。