ピュア・メディカル社長ブログ『HIROの自分が変われば世界が変わる』

これからの物作り

2010.06.25

「今の日本は元気がない」といわれる中、韓国のサムソンの成長が注目されていますね。

これは今までのヨーロッパ・アメリカといった先進国からアジアやアフリカ、南米といった発展途上国へ市場戦略を変えたためだといわれています。

今までは先進国向けへの高性能製品で成長してきた韓国。

では、何が変わったのか?

答えは簡単。

低コスト化と簡素化・現地への本格的な進出への意気込みの三点に尽きると私は思います。

日本は今、新たなマーケット開拓に対して製品の見直しを求められているように感じます。

実際、日本で生活している一般的な私たちでさえ、ここまでの機能は必要ないだろうといったことがたくさんあります。

携帯電話においても、その操作マニュアルの厚さに驚きます。

まさに辞書です。

購入者がどこまでその機能を使い切っているのかと思います。

普段、使用するのは電話・メール・写真・インターネットのごく一部の機能だと思うのですが?

また、洗浄トイレにおいても近づけば蓋が開き、離れれば蓋が閉じる。

座った状態から立ち上がれば便器が洗浄されたり、シャワーのバイブレーション機能や温風乾燥機能などとバラエティーに富んだ機能が盛りだくさん。

「でも、これって必要ないのでは?」と言いたくなります。

これからの発展市場を目指すのであればやはり価格が重要。

安いものとなればおのずから機能もシンプルになってきます。

でも、これでいいのです。

特にまだ使用したことがないものに対しては複雑な製品はまったく必要ないのです。

むしろ操作や取り付けが簡単とか、壊れにくいとか、維持費が安いといったことのほうがとても大事です。

ただし、すでによく知っているものであれば、同じ機能を落とすことなく低価格の製品をいかに供給できるかに勝負はかかってきます。

こう考えてくると答えはだんだんと見えてきます。

これがあったらどれほど生活が便利になるかをアピールできる商品であり、そのニーズの最も大きい点だけをしっかりと満足のいく商品をまず、作ればいいということになります。

あれもこれもといった機能はまったく必要なし。

まず基本機能を備えた商品を出した後から考えていけばいいのです。

こうやって割り切って考えてしまえば安い価格で商品は開発できるはずです。

そうすればマーケットはこの商品を基におのずと広がっていくと私は考えています。

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