最近、企業はECO,ECOといって「地球環境を考えた社会に貢献している会社」というイメージを市場に植え付け、市場からの共感を得ると共に「立派で良いことを行っている会社」というステータス作りに一生懸命です。
確かにECO事業というものはすぐには会社にとって利益の上がることではないですし、ECO政策がすぐに経済効果をもたらすものではありません。
しかし、これは社会に貢献する企業であれば正しい歩み方だと私は確信しています。
その中で一番企業がしのぎあっている分野が自動車事業。
今年の12月に日本・アメリカで同時発売される日産の電気自動車カー「リーフ」はきわめて好調な予約を受けているということです。
それも業務用としての予約でなく、60%以上が個人からの予約だというから驚きです。
ハイブリッドカーで世界に先行しているトヨタ。
それを追っているホンダ。
しかしトヨタはエンジンの加速におけるリコール問題で痛手をおっているところへ日産が、ハイブリッドではなく電気自動車を市場導入することで追いかけてきたという感じですね。
自動車産業においては、まずはハイブリッドと電気自動車の戦いといわれていますが、電気自動車(EV)において走行距離・充電時間・充電場所そして車体価格においてはまだ検討しなければいけないことが多いとされていました。
しかし、今回のリーフについて充電は家庭の電源が使えるといった点が大きく、それも電気代はガソリン料金と比べ格安(1/4)で済むということです。
この料金差のことは多くの方が知っていると思います。
そこで、何故ここまで料金に差がつくのか調べてみました。
私は「夜間電力を使うからなのだろう」などと思っていましたが、実はそうではありませんでした。
それはEVはガソリン車よりもエネルギー効率がよいからだそうです。
ガソリン車においてはガソリンが持っているエネルギーの15%ほどしか有効に使われないそうです。
残りは燃えて熱エネルギーに変わっているだけだそうです。
まさか85%も無駄に使っているとは思ってもいませんでした。
一方、EVにおいてのエンジン、つまりモーターとインバーターは電気エネルギーの約70%
を有効に使うことができるそうです。
こんなに両者の効率に差があったとは驚きです。
これであれば今後はガソリンエンジンに勝ち目はないかな。
でも、効率が15%から50%に変わればまた話も変わってくるでしょうが、その開発のスピードがポイントとなることでしょう。
ガソリン車は排ガスにおいてデメリットがあるものの、触媒を使えば解決はできますから大きな問題にはならないと思っています。