先日ふとテレビを見るとあるカメラマンの生き方を紹介していました。
カメラマンといってもポートレートや風景写真といった、人のストレスを取りさり美と深く関係するような写真を写すのではなく「今、世の中で何が起こっているのか?」といった生の世界を伝える写真家の話です。
その名は戦争写真家、渡辺陽一さんです。
世界の裏側で起きている悲惨な状況、それを引き起こす内乱や戦争の写真を自ら命をかけて現場に飛び込み、現地人の目から見た生の情報を写真や映像としてわれわれに届けてくれている方です。
弾丸が飛び交い、爆弾が炸裂。
人の悲鳴、横たわる多くの死人。
それはそれはすごい世界に身を投じています。
このTVインタヴューで彼が言った言葉がとても印象的でした。
「こういった世界で一番被害を受けるのは実は子供なんですよね。戦争後の後遺症においても・・。でも、次の夢ある世界を作ってくれるのも子供なんですよね。」と。
なんだか、聞いていて涙が出てきてしまいました。
何も知らない純粋な目を持った子供たち。
無邪気に道を走りまわり遊んでいた子供たちの世界に、突如爆音が・・・。
世の中は一転地獄に。
横にいたお母さんは血を流して死んでいる。
周りを見ると・・・・・。
何の抵抗のすべもない子供たち。
本当にかわいそうになりました。
この3歳の子供、明日からどうなるのか?
彼らはこれから何に夢を見るのでしょうか?
見ることはないでしょう。
この現実を見れば。
それが現実です。
明るい夢を与えられない世界を作る人を私は最高に憎みます。
子供たちの財産はなんといっても夢を見ることができる力なのですから。
それを何故、大人は奪うのか・・・。
それは決して、してはいけないことなのです。
一方、あらたな世界、夢ある世界を作ってくれるのも子供たちです。
その子供たちに夢を与えられなければどうしてすばらしい世界が創造されるでしょうか?
日本は少子化の問題に悩んでいます。
一方、若い女性は「自分の人生を楽しまなきゃ」と結婚時期を遅らしたり、子供のために多くの時間とお金を使って厳しい生活するのはいや!」といった方も多いようです。
でも、これはまったく違っています。
「夢を創り出すことのできる命を作り出す力」といった、神が人間に与えたすごい能力を
いとも簡単に捨てているのです。
このことは是非とも若い女性にも考えていただきたいと思っています。
子供のもつ夢のすばらしさをあなたは奪い取れますか?・・・・。