今週、港区より給付金の交付連絡が届きました。
もめにもめた2兆円給付金。給付金年齢によって12,000円と20,000円です。
国民一人当たりにすると平均16,000円ほどになるでしょうか?
しかし、もしもこの2兆円で4千万円のマンションを購入したらどうなるのかと考えてみると5万件。」
つまり一県あたりに1000戸以上を国民にプレゼントできることになります。
あるいは老人介護ホーム建設に3億円と仮定すると、6700ホーム。
一県当たりでは140ホームも建設することの出来る莫大な金額となります。
余りに金額か大きいと我々庶民にはピーンとこないですが、こういった身近なもので換算するとわかりやすいですよね。
では「この給付金、もらったらどう使う?」皆にきくと、あまり皆はこれをもらうことを期待していないようです。
この2万円が多いような少ないような中途半端な金額だからなのでしょう。
そのために、「別に使う予定先は考えてないから、貯金か衣食に使うことになるのかな?」といった程度です。
つまりこれをもらうことによって「とてもうれしい!!待っていたんだ、○○に使うんだ!」と感謝している人は非常に少ないように思います。
政府も内需拡大のためにと考えぬいた大盤振る舞いでの政策なのでしょうが、ここまで政府と国民との感覚の差があるような政策を押し通すことが良かったのでしょうか?
政府にもっと考えてもらいたいものです。
やはり、この2兆円のお金の基は税金や借金によるものなのですから、もっと国民の声を聞くべきです。
いくつかの案を国民に投げかけ、電話・インターネット・FAX、何でもよいですから国民の声を吸い上げ、これにより政策を詰めていくべきだったのでないかと私は思います。
きっと2兆円を国民にバラ撒いてもその内需効果は7000億程度でおわることでしょう。
さらにはこの交付連絡でかかる金額も5%ほどはかかるでしょうから、結論的にほとんど内需の拡大への効果なしと思っています。
私はむしろ、これほどの金額を使うなら政治への感心を呼び戻すことをめざして、「国民のための政治」として、もっと国民の声を聞く態度を示すべきでしたし、国民の気持ちを高めるような政策を打つべきだったと考えています。
決して日本は技術的に世界に負ける国ではありません。
「国民が考えていることはもっと違うのだ。」ということを国は今、知るべきなのです。
政府が国民のために使うのだといっているお金が、国民にとっては政党への人気集めといった感をもたらすものでは合ってはいけません。
政治においても国民のニーズをもっとよく調べて政策を立てる行為は、ニーズを見て商品を開発していくビジネス社会とまったく同じなのです。