世の中では「なんと言っても人で大事なのはその人間性」といいながらも、ビジネスの社会ではやはり肩書きがその人を判断する際の大きな基準となっているのは確かです
取締役、部長などといった「組織の長」である肩書きについていると、その人自身が立派なように思われますし、また組織として動く限りその集合体の中での責任は●●長が取るということを示しているのでよく理解できるのですが、どうしても理解できない世界があります。
それはホテル世界。
ホテルではホテル運営における組織上での最高の長を「支配人」といいますね。
ホテルオークラの支配人。帝国ホテルの支配人というように。
でも、いつもこの言葉を聞いて感じるのです。
えっ、支配人??
この言葉、私にはすごく違和感があります。
「支配人」、この言葉を文字どおり捕えれば、まさに支配をする人。あるいは人を支配。
なんだか奴隷制時代の奴隷の主人みたいな感じがしませんか。
私たち(従業員)は「奴隷じゃないよ。」と、いった声が聞こえるような気がします。
今時「なんでこんな言葉を使っているの?」と聞きたくなります。
もし、私がホテル業界にいて支配人になれたとしたら、恥ずかしくてこんな肩書の名詞は使えないですね。
絶対にいやですね。
顔を上げて「私が支配人です。」などと言えないですね。
まして部下から「こちらが私たちの支配人です。」などといわれたら、逃げ出したくなりますよ。
帝国時代じゃあるまいしこんな人を支配するようなイメージのある肩書きなんておかしいです。
ホテルは安全、安らぎ、便利さ、日常生活からの開放などといったことを与える場所なのですから、もっとそれにあった肩書きをTOPはつけるべきだと思うのですが、いかがでしょうか?
ホテル業界の方々、考えてみてください。