先日、電車に乗っていたら向かいに幼稚園ほどの子供とお父さんが座っていました。
子供がお父さんに「ジュースが飲みたいよ!」といって自分のナップザックからペットボトルを出してもらい、蓋をねじって開けようとしたのですがうまく開きません。
多分、力がないからひねって開けることが出来なかったのでしょう。
私はきっと子供はお父さんに渡して開けてもらうのかと思っていたら大違い。
子供は、お父さんに「この蓋をしっかり握っていてね。しっかりとだよ。・・・」といって自分はボトルのボディーを両手で持ちくるくると力をこめて回しだしました。
「開いた!パパもういいよ。」と言って、ペットボトルを取り上げゴクンゴクンと満足げに飲み始めました。
私はこれを見て「すごい!」と思いましたね。
この子は「てこの原理」を知っているわけではないのに、ペットボトルを開けるときは太い方を廻せば開くという知識があるのですね。
まるで、サルが石と混じってしまった種を選別して食べる時に、水につけて水面に浮いた種をうまく食べることに気がついたような感じで、私はそれをじっと見ていました。
お父さんが、この子に「何故そうすると蓋が開くのか」その理由を、いつかわかりやすく教えてあげれば、きっとこの子は将来、学校で物理を勉強する時にこの小さな頃の思い出をを思い出してくれる可能性もあるでしょうし、学校で習うことが、普段の生活の中でどのように役立っているかにも興味を持ってくれるだろうと思いました。
こういったちょっとした出来事からくる疑問への解決が本当の勉強でしょうね。