先日、アメリカから友達がやってきた。
そして帰国時、何が日本で一番気に入ったかと尋ねたら「ウォシュレット」
「えっ!ウォシュレット」
「そうよ、アメリカには、ほとんどないし、とても気持ちがいいもの!!」
彼女はかなり気に入ったらしい。
日本で買ってもアメリカでは使用できないので配管工事に問題があってはと思い、帰国して販売しているアメリカの代理店に問い合わせてみるとのことだった。
確かに、これを聞きながらトイレの綺麗さは日本が一番だから当然だ。と思った。
今から40年ほど前は、まだ日本には都会を除いて下水が完備されておらず、溜め置き式のトイレが一般的であった。
その後、下水が完備され、急速に水洗トイレが広まった。
溜め置き式の場合は、いくらトイレを綺麗にしても、トイレ自体が暗いこと、便器の中には暗い穴が開いていること、汚物が下にたまっていることや、その臭気から清潔感が消されがちであった。
だから、下水が完備された西洋の水洗トイレは日本人の西洋コンプレックスといったこともあり、とても衛生的であり、それを使う彼らは日本人よりも清潔感が高いように子供の私には感じられた。
その上、西洋のトイレはほとんどバスルームにあるため明るいし、バス・トイレが一緒にあることから余計に衛生的に感じたのかもしれない。
さらにビデタブまでついた西洋トイレには驚いたものだ。
しかし、時が過ぎ日本にも水洗トイレが普及し、座るところはポカポカ暖房、その後ウォシュレットが販売され急速に普及しだした。
こうした時期、訪れたヨーロッパ。
そこで、目にしたトイレの感想は、「座るところがこれでは冷たいよ。みんな冷たく感じて、何のかな?そして、こんなび立派なホテルでさえなぜウォシュレットがついてないの?」
きらびやかなインテリアの裏に、ある一面を見た気がした。
「日本人はやはり技術も進んでいる。そして西洋人に比べて清潔感があるんだな。そしてデリケートなんだな。さすが!日本はすごい!」と、ウォシュレットを通じて先進国日本を感じた。