最近の記事で次のようなことが気になりました。
64歳の老人。
すでに病気は8ヶ月の入院治療により完治しているが、そのまま入院をし続け4年以上。
その治療費の支払いもされずに病院は困っている。
ついに病院は強制退去の申し立てをし、これが認められれば老人は退院することになる。
ただし、この老人には身寄りがない。
最近、こういった医療費に対する未払い問題や、一旦入院すると退院しないといった入院患者の問題が病院経営におい大変多く発生しています。
場合によっては、病院が潰れてしまうことも起きていると言いますから真剣に考えなければなりません。
そこで、今年2月に約2,800の病院に対し実態調査が行われました。
755の病院から回答を得た結果を見ますと現状のひどさが非常によくわかります。
2006年度末時点で、1病院あたり平均の未収金額(累積)はなんと約4,800万円!
年度ごとの新規発生は400万円前後だそうです。
この数字には私もビックリ!
その未回収のうち21.5%が患者の困窮生活で資金がないということです。
これを見て、生活の苦しい人に治療費を求めるのは現実論として厳しいものがあります。
また、病院としても命を救うといった人道面からすべての人を平等に扱わなければならないといった義務があります。
ただし、病院が潰れてしまうようなことは出来ません。従業員もいるのですから。
では、どうすればいいか?
これにはやはり、国の援助が不可欠でしょう。
例えば、こういった生活苦の人たちは国民保険料も払えず病院にいけない人たちも多いので、この保険負担料の一部低減など回収以前に未回収が起きないような予防策を国としては真剣に考えていかなくてはならないと思います。
『病院に行くとお金がかかるから行けない』
そうしている間に病気はひどくなり、そうなって病院に来られても治療の施しようがないのです。
あるいは、病院は患者からお金が支払われないことがわかっていても受け入れなければいけないといった苦しい境地に追い込まれます。
これでは病院経営は成り立ちません。
いくら精神的に出来ること全てをしてあげたいとしても、エネルギー(お金)がなければ病院も成り立ちません。
こういったことは、増えつつある外国人労働者においても多く発生していくでしょうし、今後の高齢化社会を鑑みても決して減ることのない大きな問題です。
皆さんも一度、この問題を真剣に考えて見てください。
国は、健康を維持している人には何か税金的なメリットを与えるといったような政策は取れないのでしょうか?
健康を維持するためにお金をかけてジムに行く人がいる。
一方、病気がちの人・健康を気につけない行動(酒ばかり飲んだり、美食ばかり)といった人たちがいる。
それなのに、両者は同料金の国民保険料を支払っている。
これって変ではないですか?