『人と付き合っていく中で一番大事にされることは何ですか?』
と問われると、皆さんはなんと答えますか?
私はコミュニケーション能力だと思っています。
このコミュニケーション能力というのは、
自分が伝えたいこと、相手が述べたいことを理解する力
と言うことは皆さんもお分かりとは思うのですが、そこにもう一つの力がいると思うのです。
それはまさに『質問する力』
つまり相手が述べようしていることが不明確で自分に理解できないのであれば、それに対して尋ねればいいのです。
しかし、最近はそういったことをしないような人が増えたような気がします。
「別にいいや・・・相手がそう考えるならそれでいい。」
「相手はわかってそう言っているのだろう。」
自分勝手な考え方、あるいは無関心、「相手が言ったことが自分でわかったような気分になっている」といった勘違いをしているといったように色々な理由があるのでしょう。
しかし、人間、皆ちがうのですから自分とまったく同じ考えをする人はいないのです。
相手の言ったことがすべて理解できているはずはないのです。
ですから、相手を認めれば認めるほど、質問といった行動が起きるのが当然でしょう。
質問されることにより、相手は自分の考えがますます深まっていったり、あるいは違った考え方があることを気づくことができます。
これにより知識が深まっていくと思うのです。
ですから教育で必要なことは以前から述べていた創造力とともにこの質問力を鍛えることが絶対に必要ではないかと思っています。
なぜ、3×5と5×3が同じなのでか?
2+□=5の問題で□の答えを出すのに
2を=を超え左から右に移行すると+2が
なぜ−2となるのか?
こういったことは大人は当然のように思っていますが、初めてそれを習う子供たちにとっては不思議なことでしょう。
これが大事なのです。
そこに不思議といったことを感じる考え方をもたせるような教育が今一番必要ではないかと思います。
ぜひ、子供たちの教育プログラムの中に質問力を育てる教育をどんどん増やしていってもらいたいと思います。
それには、写生や習字、音楽などお手本を基にして写す、奏でるといった基本的な授業が非常に重要に思います。
「あれ?なぜここは赤いの?なぜ、2つに分かれているの?」などと
???
と感じることが行動を通してきっと起きてくるのです。
そこから疑問→質問→知識が生まれて育ってくると私は思っています。