肌が乾燥するこの季節。特にこの乾燥感は年齢が高まるにつれて強まるためかコスメの世界では圧倒的に保湿性をうたった商品が出まわります。
その中でもここ数年人気をあげているのが皆さん知ってのとおりの「ヒアルロン酸」
このヒアルロン酸どうして人気があるかというと、自己体積の6,000倍の水を吸うといった強力な保湿成分だからなのです。ですから、これが皮膚に浸透することによって「潤いたっぷりの肌になる。」というわけです。
しかし、この文章だけではほとんどの皆さんはピーンときませんよね。ですからTVなどの宣伝を見ていると販売業者はその効果を視聴者に強く訴えるため、しばしば水を使っての吸収性実験を行っていますよね。
一つの例を挙げると、
コップの深さ1cmほどまでヒアルロン酸の粉を入れる。
これに水を加えさらに10cmほど入れてかき回す。
するとそのヒアルロン酸はすべて水を吸ってプルプルのゲルに変化!
そしてこれを商品の紹介者が触って、
「ほーら、こんなにプルンプルンになりましたよ・・・。こんなことが肌の中で起きるのですから、お肌はふっくら潤いある肌をたもてるのも当然ですよね。すごーい」と
すると、これを見た視聴者は「こりゃすごいわ、急いで買わなくては・・・」とすぐ購入に走るようです。
でも、ここで皆さんにちょっと考えていただきたいことがあります。
それは、この話のストリーに一貫性がないと言うことです。
それは今まで6,000倍の保湿力の話をしていたのが、実験ではたったの10倍の話に変わっている点!
6,000倍の話をしていたのですから10cmほどの水を入れるのではなく、この600倍すなわち6,000cm、一升瓶で換算すれば95本ほどの水と混ぜなけれおかしいのではありませんか?
それを単に10cmほどの水を入れるだけでごまかしているのは、砂に水をさっとかけ「こんなに水を吸うのですよ!」といっていること何らかわらないことであると思っています。
こんないい加減な実験な何も意味を持ちません。これではまさに視聴者をだましているようにさえ思います。
やはり、実験してその効果をみせるのであれば、実際の話にあった内容で説明するのが正しいことです。
私もヒアルロン酸はとてもすばらしい成分と思っています。
ただあまりに「ヒアルロン酸を入れているからだけでいい商品なのだ。」といった事だけで売りまくろうとする姿勢は、企業の恥と感じでてもらいたいものです。
私としては、皆さんが是非このような広告やまやかし的な実験などでだまされないようにしてもらいたいと願う限りです。
追記)有名な健康番組で「あるある大辞典」で紹介されていた大豆のダイエット効果に対するDATAに不正があったことが発覚して大騒ぎになっていますね。マスコミまでが視聴率を得るためにこのような事をするとなるとなったら何を信じたらいいのかと思いますよね。