※このブログは12月25日のクリスマスの日に書いています。
今日はクリスマス。朝食のためにレストランに行くと、皆が「Merry—Xmas!」と声をかけてくれます。ウェイトレスの人達も赤色の衣装に、頭にサンタ帽子をかぶっています。
本日は、朝9時の時点で27度のバンコクです。
昨夜は強い風が吹いていたので本日は雨かな?と思っていたら予想とは大違い、強い日差しとなっています。この暑さではどうもクリスマスの感じが残念ながらしませんね。
やはりクリスマスの時期は、寒く、その寒さを吹き飛ばすようにクリスマスツリーのきれいなネオンや音楽が町中を流れ、マフラーを押さえて行きかう人や夜になれば家の窓のカーテンから光がこぼれ、家族全員でこの日を祝っている姿を感じられるような世界が私にとってもクリスマスのイメージです。
こういうイメージを子供の時から持っていたので、以前、このクリスマスの日に中世期(14世紀)に栄えたポルトガルのコインブラ(リスボンから北へ130km程のところにある都市)に訪れたことがあります。
ここは14世紀においてポルトガルの文化の中心になった都市で、古い有名な教会や修道院がいくつもあり、今も美しく残っています。
そしてヨーロッパでもっと古い大学であるコインブラ大学(1290年創設)があります。
まさか皆さんはこのポルトガルに最も古い大学があるなど思ってもみなかったことでしょう。
参考までに、ポルトガル人で有名なのは宣教師のフランシスコザビエルですが、彼が日本に布教に来たのは1549年ですから、どれほど古い大学か予想がつきますよね。
当時、私はフランスに住んでいたのですが、フランスとは違ってこのキリスト教を布教してきた国、ポルトガルのクリスマスはどんなものなのだろうか?と、とても興味がありました。
まさに私が描いていた静寂な夜をここではきっと感じることができるだろうと思っていたのですが、実はそうでもありませんでした。
夜になって教会をいくつか回ったのですが、礼拝をやっている様子もなく残念でした。(大きな聖堂ばっかりだったので観光客のいかない部屋で礼拝を行っているのかな?でも、そんな事ないと思うのですがね。一般的には大聖堂で行うでしょうから・・・)
その後、街の丘の頂にとても大きなキリスト像が足元から光を照らされ浮かび上がっていましたので、この場所なら街の人が集まっているかもしれないと思って暗い丘道を登りました。確かに、この道を登っている人は多く、まるで巡礼のようでした。
やっと頂に着きキリスト像の足元に立ち街中を見ると町はあまり明るくなくこれも意外でした。しかし、キリスト像が大きく腕を広げて街を見下ろしている姿は、何か感じるものがありましたね。
そして、歩いて丘を降りレストランを探すために丘のふもとをあちこちと歩いたのですが、一般の家からは楽しい声も聞こえず、祝いのイルミネーションもなく、静寂さやキリストの誕生を喜ぶような感じは受けず、あまりにも自分が思ってきたことと違ったのでがっかりした気持ちでした。
「一体、皆は何をしているのかな?」と思ったほどでしたね。
でも、「私の見たのは本当の姿なのであろうかどうか?」と今でもわからずにいますが、若き時代の良き思い出でとなっています。
では、今年もご支援ありがとうございました。
来年も頑張ってすばらしい商品をお届けしたいと思っています。
良いお年をお迎えください。