ここ2、3年程、少しだけ価格の高いものを扱っているスーパーマーケットに行って気が付くことがあります。
(最近はこの傾向が一般のスーパーマーケットにも浸透してきているように思っていますが)
それは、ワインとチーズの品数が増えたということです。
ほぼ毎日、ワインとチーズを食べる私にとってはうれしい事です。
品数だけではなくて価格も安くなればもっとうれしいですが。
そう思っていたら、先月ニュースでEU産のチーズの輸入の関税に関して流れていたのを思い出し再確認すると、カマンベールやモッツァレラなどのソフトチーズについては「一定の枠を設けて15年かけて撤廃することでほぼ合意した」ということでした。
今のチーズの輸入税率29.8%ですから、ほぼ3分の1が税金です。
将来これがなくなるとなれば、チーズもかなり安くなったと感じられることでしょう。
また、ワインに関しての輸入税は15%もしくは1リットル当たり125円ですが、これは即時撤廃となりました。実際、「即時」と言ってもその効果が反映されるのは3ヶ月後以上かかるのでしょうか。
販売店のほうは在庫を処理しなければいけませんからね。
でも、私はワインについては少し見解が違います。
思ったより安く感じられないのではないかと思うのです。
というのは、私がフランスにいた若き時代は、ちょうどボジョレヌーボのイベント祭りが日本でも始まり出し、日本にワインをどんどん広めていこうといった風潮が起こり出した時期でした。
その時フランスでは、ボジョレヌーボは300円ほどで買える本当に手軽な家庭ワインでしたが、何故か日本では2500円から3000円で売られており、これには当時大変驚きました。
調べてみるとフランスから日本への運送料や輸入税金よりも、実は輸入元の代理店のコミッションチャージなどで値段が跳ね上がっていて、輸入税が高いわけではないことがわかりました。
ですから、今回の税金の撤廃が起きてもほとんど安くなったとは感じられないと思っています。
ワインの減税においては、あまり期待しない方がいいのかな・・・。