今週の話題は何といっても北朝鮮問題です。
日頃、政治に関心のない方でも北朝鮮のアメリカへの挑発行為が日を追って過激化を増してきていることはご存知でしょう。
まさに北朝鮮は好き勝手な事をしまくっていると言っても過言ではありません。
これに対し各国は、ずっと北朝鮮に影響力を持つ中国へ、その行為を抑制するようにと依頼してきましたが、何の効果も表れていないのが実情です。
もちろん中国も、北朝鮮が忠告したことに対して全く無視していることについて困惑をしているとは思います。
また、中国は今後の北朝鮮の行為に危惧しながらも、北朝鮮がもし先に米国に向けてミサイルを発射すれば中立を保つとし、一方では北朝鮮の体制転換を狙って、米国が先制攻撃を仕掛けた場合は介入するとの立場を表明しています。
ここで中国が述べている「体制転換を狙って」という意味が「現在の独裁体制を変えるような事態となった時」と解釈するのであれば、中国は「アメリカに対して戦う」という事を意味しているに他ならない発言と言えるのではないでしょうか。
この北朝鮮の暴走は金正恩の独裁体制によって起きていることであり、この体制が破壊されない限り、北朝鮮はアメリカを挑発し続けると共に、東アジアの政治的安定が訪れないことぐらいは中国は100も承知の事と思いますので、この発言はアメリカに「アジアの地域までお前らは出てくるな!ここは俺の管轄地域だ!」と言っているように感じます。
アメリカにしても、遠く離れたこの地域まで出て行ってお金のかかる戦いなどしたくはありませんし、アメリカ国民の多くは、何故この遠く離れたアジア地域をアメリカが犠牲になって守らなくてはいけないのだ。その地域の国々が自力で守るのが当然だろう。」と言った考えの人は、今のトランプ政権の基では多くいるように思います
だからこそ、こういった状況を考慮してアメリカは中国に北朝鮮を抑えてくれと要請しているのに、中国がどういった程度の交渉を北朝鮮としているかは不明ですが、少なくともその前向きな効果は表れていないのですから、アメリカはもはや中国の政治・経済力をあてにすることはできないと結論づけるのも当然と私は思っています。(中国はあくまでも話し合いで解決と言っていますが、その期限も定まらぬ回答は何の意味を持ちませんからね。)
ですから、私は今回の中国の発言は「中国は北朝鮮側支持」と表明したと見るべきと解釈しています
そこで、今後北朝鮮がどういった行動に出るかですが、私は自分なりに次のように考えています。
北朝鮮が弾道ミサイルを発射させることはまずないと思います。
もし、これをしてしまったら、北朝鮮は終わりと考えています。
また、アメリカも先制攻撃で北朝鮮に戦争を仕掛けることは100%ないでしょう。
そこで、アメリカは日本の駐屯基地や公海での軍事力を強化する一方、まず被害が及ぶ韓国・日本に対して自国をしっかり自主防衛するように!と強く要請してくるのではないでしょうか。
そして、もしこれらの国が脅かされた状態になった時には、アメリカは即座に出陣するといったスタンスを貫くと思います。
つまり、ここでのポイントとして日本には日米安全条約がありますからアメリカは日本を守ってくれると言った考えが基本であり、日本は第一線に立つアメリカをサポートする役目だとして主張しますから、アメリカがあまりにも自主防衛を強要してくるとなると、両国間に不和が発生する可能性があります。
北朝鮮は、こういった点における日本とアメリカの内部のひび割れをうまく利用した戦略を取ってくるのではないかと心配しています。
実は北朝鮮はアメリカにプレッシャーをかけるのではなく、我が国にかけてくる可能性もあり得るという事です。(私は北朝鮮はこの戦略しかないと思っているのですが)
是非、この点をも政治家の方に真剣に考えていただき、アメリカとの連携を固くして頂きたいと願っています。