先週は海外でしたので食事はホテルのレストランでとっていました。
私の好きな、朝から豪華すぎない料理が出るビュッフェ形式の朝食です。
私には、どうも朝から色々な料理が出ているホテルは合っていないようです。
と言って、料理が少なすぎますと寂しいので、程々でよいのです。
ただし、綺麗でおいしくなければいけませんけどね。
さて、このホテルでも卵料理については注文すれば、いろいろな焼き方をしてくれます。
基本的にはスクランブル、オムレツ、目玉焼き、そしてゆで卵ですが、お客さんの希望によって色々アレンジしてくれます。
その日、私は一人で食事をしていたのですが、隣の席では美しいインド人が食事をしていました。
淡いグリーンのキレイなサリーをまとい、「きれいな人がいるな」と思っていました。
すると彼女のところに、注文した2個の目玉焼きがウエイトレスによって運ばれてきました。
「ああ、やはり卵料理はどの国の人にも人気があるのだな・・・」と思っていたら、おもむろに彼女が、今まで食事でつかんでいた右手のフォークで、目玉焼きの黄身の部分をコンコンとつっつきだしました。
その行為は、まさに「こんなものが食べられるはずがないでしょ。あなたたち何を出しているのよ。
こんな焼き方を目玉焼きだと思っているの。もっとましなもの出しなさいよ。」と、イスに座ったまま、下からウエイトレスの顔を見上げぶつぶつと文句を言っているようです。
きっと、「もう一度、作り直してもってきて!」と言っているのでしょうね。
まさに横柄きわまりない態度です。
私はこれを見て「外見は綺麗であっても、しっかりとした教育を受けてない人はダメだな。自分を何様と思っているのだろうか? 決して、まずいものを出そうとコックも作ったわけではないのだから、あの態度はないな。」と思いました。
むしろ、彼女がウエイトレスに言うとしたら、「自分の食べたかった目玉焼きの言い方が悪かったようね。本当にごめんなさいね。せっかく作ってくださったのに、私は新鮮な生の黄身を食べられないので、出来ればこれを、もう一度裏返しにして、黄身側を焼いていただけるとうれしいのだけど、お願いできるかしら。新たな卵を使う必要ないわよ。これでいいですからね。 コックさんにお手数をかけてしまってごめんなさいと言ってくださいね。」といった言い方でもしていればよいのですが、どう見てもあの態度はそうはみえませんでしたからね。
彼女は多分カースト制度の国、インドから来たのでしょうから、こういった人種差別的な行動が、ウエイトレスに対して何のためらいもなく出たのかもしれません。
とっても恥ずかしい態度ですよね。
世の中の人は自分のどこを見ているかわからないものです。
今回、私がなんとなく彼女のテーブルに目をやったように、普段の何げない平凡な行動こそ、私達はよく見ているものかもしれませんね。