最近私が気になった事は、やはり7日に行なわれたフランス大統領の決選投票とトランプ大統領のFBI長官を罷免したことへの市場の動揺でしょうか。
今回のフランス大統領選では、2大政党が共倒れして中道・独立系のマクロン氏と極右・国民 戦線のルペン氏の戦いとなったわけですが、やはりルペン氏の外交や経済への知識(常識)のなさが大きく影響したと言われています。
また。ルペン氏に投票したくないからマクロン氏に票を入れた有権者も多いのでしょう。
マクロン氏は年齢も39歳と非常に若く、これは100年以上前のナポレオン3世に次ぐものだそうです。
そして奥様は25歳年上と言うことで、これまたビックリです。
ここまでの年齢差を超えて一緒になられたのですから、よほど高まるラブストーリーがあったのだろうと思います。
ともあれ、今はご存知のようにヨーロッパは不安定な状態です。
ドイツがEUが分解しないように一生懸命支えているといった感じですから、ドイツとの関係強化を表明しているマロン氏が当選したことで、少しホッとしました。
一方、彼にはフランスも経済の低迷で失業率も高くなっていますし、今後国政の運営に多くの難題が待ち受けています。
マクロン氏の実力は国民にとっても未知数ですが、国民は多くの期待をしているのですから、是非とも若き大統領に頑張ってもらいたいと思います。
またアメリカではトランプ大統領の行った行為が、国民に大きな不信感を与えたことは確かです。
明確な罷免理由も公表されなかったために、選挙中にトランプ大統領側が行った、ロシアとのつながりを調査しようとしたためとも言われ、「第2のウォーターゲート事件」ではないかとも言われ出しています。
こうなると、同じ党の共和党の中にもトランプ大統領を好まない議員も多くいますから、今後の内容次第では弾劾裁判が起きる可能性さえあります。
もちろんそこまでいかなくても、トランプ大統領への信頼は共和党内でも一驚に落ち込み、このまま彼を支えることにメリットがあるのかどうかといった問題も大きく浮上するでしょう。
そうなると、単なる期待だけで支えられてきた日米の株式市場は一挙に崩れるかもしれません。
ごく普通の考えをもった労働者の考えを基に、多くの公約を述べてきたトランプ大統領なのですから、トランプ大統領の行った罷免行動がどのように彼らに理解されるかは明らかでしょう。
つまり、大統領は何かを隠そうとしていると国民が感じるのは当然のことで、今回の行為はまさに彼のこれからの政治生命をかける行為だったとも言えるかも知れないと私は見ています。