今週、皆さんにとって気になった話題はなんでしょうか?
私にとっては、ヤマト運輸がアマゾン.comの当日配送サービスの受託から撤退する方針を固めたということです。
以前からニュースでも宅配業界では再配達といった業務が、人手不足により従業員の負担となっていることが何度か伝えられていましたが、とうとうヤマト運輸が当日配達をやめると決定したことは私もよく理解ができます。
私もアマゾンでよく買い物をしますが、その理由の一つに「すぐに品物が届く」ということがあります。
品物によっては当日届くものもたくさんありますね。
でも実際、その品物が自分にとって当日に必ず必要なのか?というとそういった事はあまりありません。
ただ、私にとって購入品はどんな品であれ、なるべく早く手にしたいといった気持ちがあり、当日に届くのであれば当日配達を選択しているにすぎません。
ですから、本当のニーズは、アマゾンがお客さんに早く品物を届けてあげようとするサ-ビスが、お客さんにとっては「それほど早く届けてもらわなくてもいいけど、今日届けてくれるというのであれば、断る理由もないので、それでは早い方法がうれしいしいし、配達時間にもし自分が不在であっても、再配達ないし、宅配BOXに預けておいてくれればそれでいいから」といった、軽い気持ちで本日配達を選択している人が実は非常に多いように私は思っています。
もし私がアマゾンの立場であれば次のようにするでしょう。
当日配達を望む方には、配達日についてもっと考えて注文を行ってもらうようにするために、現在の有料会員年会費3900円を5000円などに値上げして、料金面の改正を行ってみてはいかがでしょうか?
あるいは、宅配の再配達といった事柄も基本的にはお客さんの不在などにより発生していることが多いわけですから、宅配業者側も再配達希望の場合は配送料を少しアップしてもよいのではないでしょうか。
利用者もこれには理解を示してくれると思っています。
今回のアマゾンの当日配達サービスは決して悪いことではないのですが、やや行き過ぎた配送サービスが宅配業者に負担をかけすぎたことに他なりません。
私はいつも、お客様が幸せになるために企業として出来ることは組織として出来るだけやりとげたいと考えていますが、出来ないこともあります。
これが何故出来ないのかをしっかりと説明すれば、お客様も理解してくださると思っています。
アマゾンもヤマト運輸も頑張ってもらいたいと思います。
素晴らしい経営理念を持った会社なのですから。