昨夜、バンコクに着きました。
朝食時のレストランのTVでは、イスラエルとガザの悲惨な戦争が放映されていました。
映像ではイスラエルがガザ地区のモスクを攻撃した様子を伝え、これにより多くの死傷者が出ていることを述べていました。
ここまでくると「ハマス側も聖域を侵されたので、今後イスラエルを容赦はしない。」といった最悪の状況になったと思いましたね。
これでは停戦どころではありません。
今までにアメリカや国連も仲介に出てきましたが、こういった事態になっては手を差し伸べる方法も、もはやないといったのが本音ではないでしょうか?
おさまらない戦火の元、多くの子供をはじめ市民が死と向かいあっておびえ、深い悲しみをもって生きる姿を見ながら、こうして幸せに生きている自分が恥ずかしくて仕方がありません。
ウクライナで起きたマレーシア航空の墜落においても、現地ではウクライナ軍と親ロシアの闘争の激戦のために、安全が守れないということで墜落の調査は一向に行われていません。
クリミアに続き、ドネツク州・ルガンスク州のウクライナからの分離独立を推し進めようとする新ロシア派勢力に対してロシアがそれを支持するといった行動に対し、ロシアへの制裁行動においてもアメリカと欧州の強い団結力を感じる行動がなされていません。
いかんせんロシアよりエネルギーの供給を受けているヨーロッパ諸国の立場を考えれば仕方がない事ですし、もしウクライナを支援し国の財政を立て直すためには、10兆円以上の金が必要となると、それでなくても今加盟しているギリシャ・スペイン・ポルトガルといった財政的に爆弾を抱えている国がありますから、ウクライナまで手が回らないといった事もきっとあるのでしょう。
このように今は紛争が起きたときそれを収める国、いわゆる「G」という国がなくなってしまったようです。
さらに、国連もシリアの内乱において化学兵器を使っているにも関わらず何も手が出せない状態でしたからね。
また日本では集団的自衛権の行使容認を求め審議が進んでいます。
確かにここ数年、日本は領土問題では隣国より非常になめられているように思います。
これはきっと日本が絶対に軍事行動に出ることがないためと思っているのが原因とおもいます。
また、火種をつけている国では実のところ内政が安定しておらず、国民の不満が爆発しそうな事態となっているのでしょう。
このため、その問題から目をそらせるためにこういった過激な行動に出ているのでしょう。
でも、一触即発的なことまで行うことには許しがたいものがあります。
こうした状況下をうまくとらえたアメリカはここぞとばかりに日本に対し「今まで日本が繁栄できたのも日米安全保障によるアメリカの軍事保護のお蔭。しばらく我が国は経済が低迷したことにより国力が落ちたので、軍事費の削減を行いたい。そこで少し日本も協力すべきでないのかね。」とでも言ったのでしょう。
これが集団的自衛権のテーマが起きた原因ではないかと私は考えています。
今やこのように世界をリードする国がない状況の中で、我々日本人は世界から尊敬される日本を作っていくにはどうするべきか真剣に考えなければいけない時期に来ているように思います。
「超赤字国なのに国に対して怒らない国民はおかしい?」とまで言われている我々が、すべきことは「さすが日本人!」と言われる行動と実行力です。
その一つは、戦後の目覚ましい発展を遂げた日本の姿だと思います。
これはどの国も否定できない事実でありそれを担ったのは間違いなく日本人です。
ですから、発展途上国への支援をどんどん行っていくべきでしょう。
そして貧困世界をなくすことに力を注ぐべきではないのでしょうか。
また、国防という点においてもアメリカの影ばかりに隠れるのではなく、日本の意見をしっかり述べるとともに、時としては安全を脅かすような大きなリスクがあることを国民にしっかりと理解させ覚悟を決めさせる必要があると思います。
時代は変わりました。
国の安全においても今までのようにはいかないと思います。
しっかりと現実を受け止め、真剣に強く生きる道を国民一人一人が考えていかねばなりません。