ピュア・メディカル社長ブログ『HIROの自分が変われば世界が変わる』

今時の結婚の条件

2014.08.29

以前、中国では若者の男性数が女性数よりも多いため、特に田舎においては、なかなか結婚出来ないという話しをしました。

キルギスでは略奪結婚も起きているそうです。

これを聞いて思いだしたのが、独身女性が求める結婚相手の条件「三高」、つまり「高学歴、高収入、高身長」です。

しかし、時代を経て今は「三低」だそうです。

三低とは「低学歴・低収入・低身長」ではありません。

答えを聞けば、まさに時代を反映しています。

それは「低姿勢、低依存、低リスク」です。

「低姿勢」とは威張らない人。

つまり男尊女卑の男は嫌いということです。

「低依存」は、自分の事は自分で出来る人。

もし、自分が外出して家にいなければ炊事や洗濯は自分でやるし、子供の世話もしてくれる男性ということです。

そして「低リスク」とは自分の生活リズムが大きく変えられる事のない条件です。

つまりは自分の時間を持てるようにしてくれる、相手を望んでいるということですね。

この内容を聞いて理解出来るものの、やや頭をかしげる点も私にはあります。

それは「愛」があれば「低姿勢」とか「低依存」といった言葉は出てこないと思うのです。

長く一緒に生活していく中で「相手を尊敬出来なければ無理」と考えている私にとっては、生活の中で威張るも威張らないもありません。

相手への尊敬を軸において物事を判断してみれば、威張るとか威張らないとかいったつまらない態度のような問題などは起きてこないと思うのです。

何事もお互いが力を合わせてやればよいだけの事です。 

また「低依存」というのも「自分が生きていくためには自分で何事も出来なければいけない」といった考え方を持っていれば、出来る内容のレベルに差があるものの、不快を感じさせるほどまで、相手に依存するといったような行動は起きないと思うのです。

この依存症と言うのは「甘え」以外の何ものでもないと思っています。

一方、たとえ依存症でなくても、相手があれやこれやと気を使ったり、世話を焼いたりしてくれるのは愛があるからこそ起きるものなのでしょうから、それを黙って受けているからといって依存症にはあたらないでしょう。

実は私が最も注目したのは最後の「低リスク」という点です。

これは今後ますます重みを増していく事だと思います。

この意味は一見「収入が安定している企業に勤めていて、つぶれるような事はない」などを意味しているように思われますが、私はそうでないと思います。

今は大企業であろうが中小企業であろうが、力のない会社はつぶれる時代ですからね。

それよりも、親は健康であるか?

将来、親の面倒は誰がみるのか?

一人っ子ではないか?

ガンの家系ではないか? 

痴呆症などの疑いのある高齢の親ではないか?などといった事ではないでしょうか。

こういった高齢者の面倒を見ることになったら、束縛されてしまい、自分の人生が無くなってしまうといった不安感から「低リスク」といった言葉に現れているような気が私にはします。

まさに結婚条件にも高齢化社会の影響が表れているのではないのでしょうか。

倹約する人が増えてきている日本

2014.08.22

消費税が8%に上がって5カ月が経ちました。

民間のエコノミストがまとめた推計では、実質国内総生産(GDP)は4〜6月に年率7.1%減となりました。

これは1997年の消費増税時よりも大きく減った形で、冷え込んだ個人消費がどう立ち直るかが景気の先行きを左右すると指摘しています。

実際、家族で外で食事をし、請求書を見ると8%の額は非常に大きく見えます。

このような事態になると、結局、アベノミクスという経済政策は何だったのか?と根本を問いただしたくなります。

増税前の政府の自信に満ちた演説では「増税後の谷は乗り越えられる」という話でしたが、実質GDPは7%も低下し、年間で見ても2%成長は絶望的な状況となっています。

一方、中国はここ三年ほど7%以上で経済成長しています。

まさに中国パワーの爆発です。

では、我が国民はどういった行動なのかとみると、一部の分野だけが活発にお金が使われ、多くの分野では倹約的行動になっているように思えます。

一般の人達の心理は冷え込み、高齢者の人たちが頑張ってお金を使っています。

つまりこれは、消費税8%という数字に対する「心理的な抵抗の大きさ」を、社会全体で見れば乗り越えられていないということです。

そうなると、2015年の10月から予定されている消費税10%となると、更に倹約が進む恐れがあり、これでは日本経済が停滞してしまいまいそうです。

これを避けるには、生活必需品だけでも軽い税率にしてもらいたいものす。

日々、仕事をしながらこれからの若者に夢ある日本を与えるにはどうすればいのかと考えています。

現在、日本ではゲーム会社が異常なスピードで急成長しています。

そして今まで立派な会社であった、例えば電気会社などが軒並み非常に厳しい経営状況となっています。

でも、私の偏見かもしれませんが、ゲームの会社が我々の生活に幸せを呼び起こすようなクオリティイライフを創りだしていると言えるのでしょうか? 

単にスマホという機器を通じての遊びで落とすお金が膨大であるが為に、巨額な収益を得ているに他なりません。

こういった世界に埋没する青年ばかりを創りだしていて、日本は今後どうなるのだろうかと心配する私です。

日中間の溝

2014.08.15

先々週は中国でしたが、出張先の街で台湾から進出したて来た現地の大きな医療機メーカーのディレクターを紹介されました。

彼は家族と共に中国に赴任して4年だそうです。

祖父は日本人ということもあり非常に日本が好きで、昼食をとりながら我々の工場視察に同行してくれた中国の商社の人達に、日本の素晴らしさを一生懸命に話していました。

丸テーブルを囲んで昼食をとっていたので、話題は食事の話になりました。

まず、お寿司。

「日本で食べる寿司は中国で食べる寿司とは全く味が違うのだよ。
中国でもマグロは食べるけれど、その冷凍された鮪の解凍の仕方などに日本人独特のテクニックがあると思うんだ。
だからあれほどまでにおいしいのだろうな。
そして、薬味の「わさび」も素晴らしいよね。中国にも四川料理で有名なように多くの種類の唐辛子がありとても辛いけど、日本のわさびはこれらとは根本的に違うものだね。「辛い!」というよりもツーンと頭にくるんだよね。唐辛子は口の中がホットになるだけだけど、ワサビは鼻を通して頭に刺激が来る特殊な薬味なのだよね。本当にかわった物を日本人はお刺身につけるよね。」

そして薄い味付け。

「日本料理はあまり油を使わない上に、味付けが薄く非常に素材そのものの味を大事にするね。この点は日本人の繊細な感覚が現れていると思ったね。だからいくら食べても飽きないんだね。ただ、日本料理は値段が高いから、食べ過ぎるとびっくりするほどの金額になるから注意しないといけないんだ。」

更に、朝の食事。

「日本人の朝食はとてもシンプル。納豆、卵,ノリ、そして味噌汁といったところ。中国人のように朝から炒め物など食べないよね。とてもシンプルで15分程の短い時間で終わらせるんだ。これも日本人の特徴のようだよ。昼食などはコンビニで買ってきて会社で食べる人も多いしね。」

「とにかく日本はどこもきれいだし僕は好きだな。時間があれば行きたい国はなんと言っても日本だな。」

と、皆に色々と自分の感想を話してくれていました。

周りの者も興味深くこれを聞いていました。

そして,「そんな国に私も行ってみたいですよ」と。

こうした彼らの会話を聞いていると、現在の日中間の関係が冷え込んでいる様子などみじんにも感じませんでしたね。

しかし数日後、一人で街の一般的なレストランに入ってみるとそこでは、日本のF16ファントム戦闘機を使った航空自衛隊の軍事訓練のビデオがTVでずっと流れていました。

おそらく、「今、日本の阿部首相が行おうとしている集団的自衛権の行使容認に向けた検討とは、将来は日本が軍事力を強化して我々にたち向かうことのできるような軍事国家になろうとしていることなのだぞ。」と国民に示唆でもするかのようでした。

これは戦時中、日本が中国で行った行為や南京殺害事件など「日本はひどいことをする悪い国だ」と思い出させる、あるいは忘れさせないようにさせることを中国メディアが積極的に行っていると思いましたね。

こんな事ではなかなか日中の関係は埋まりそうにもありません。

数日前の楽しい食卓での会話と、このレストランのTV放送とのギャップを強く感じました。

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