昔は「すき焼き」といえば高級料理。
「ステーキ」というと「そんなもの食べたことないよ」というほど、私が小学生のころはほとんど牛肉料理といったものがなかったように思います。
よく、母に頼まれ肉を買いにいきましたが、いつも豚肉でしたから肉屋さんに牛肉が置いてあったのかどうかすら記憶にありません。
今では日本の食生活はとても豊かになり、どこに行ってもおいしい料理を出す店ばかりです。
フランチャイズ店もたくさん出来、ラーメン店、立ち食いそば屋、天丼屋、パスタ屋、ハンバーグ屋、寿司屋などと実にいろいろなお店があります。
そして、これらの料理価格はとても安いからうれしいですね。
その価格にはびっくりしてしまいます。
そこで、思うことは「何故、一般店と特に高級店を比べると、これほどまでに差があるのか?」ということです。
たとえば天丼屋。
皆さんがよく知っているフランチャイズ店の「天丼てんや」は、てんぷらが6種類ほどに味噌汁がついてなんと700円ほどですよね。
でも、ホテルなどに入っている店でてんぷらを食べると、この内容であれば4000円はします。
この差、約6倍。
先日、池袋を歩いていたら立ち食いステーキ屋がありましたが、ここではあまり脂肪のついてない200gのステーキが1000円です。
ライスもスープもついてですよ。
ステーキハウスでこのセットを食べれば5000円はしますよね。
この差は5倍。
そばも立ち食いそばは380円ほどですが、一般店であれば950円ほどとこの差も2.5倍。
お寿司も回転寿司チェーン店で食べれば10貫ほどで1500円ほどですが、いわゆる高級寿司屋で食べれば9000円以上。
この差6倍。
このように考えてみると、私の場合、一般店の料理に対してこれほどまでの価格差、つまりおいしいと感じているかといえばそんなことはありません。
確かに油もので言えば、高級店で食べたときはたくさん食べても胃にもたれないなどといったことは時にはありますが、味についていえば2倍も差はないと思っています。
肉も、そばも、寿司も私の場合はみな同じ感じでしょうか。
栄養面についても、これらがお腹に入ってからどれほどまでに栄養化が異なるのかといった点においては、ほとんどフランチャイズ店の料理も一般店・高級レストランとほとんど変わらないのでないでしょうか?
そう考えるとこれらの料理の値段の差は、まさにその店の場所や雰囲気とサービスが料理の差額の60〜70%ほどを占めていることになりますね。
つまり、私の場合は雰囲気のいい店や奉仕サービースを求めてその店に行っていることになります。
サービスといっても食事であれば、店員もナイトクラブなどとは違ってさほど気を使うようなサービスも必要ありませんから、まさに店の雰囲気だけなのでしょうか。
つまり、私の場合でいえば、回数は多くないですが高級店に行くというのは食事をしにいくというよりも、むしろ癒しなのかも知れないと思った次第です。
しかしこうして書いていても、てんぷら屋さんについてはどうしてここまで差がつくのかがどうも私にはわかりません。