人というのは面白いものですね。
混んでない電車や病院の待合室などでは人がまばらに座っています。
そういった状態で、見知らぬ人の脇にすわると「なぜ、私の横にすわるの・・・」と言った気持ちをその方が発しているような気がする時があります。
きっと皆さんもこういった経験をしたことがあるのではないでしょうか?
何故、人は他人を自分のそばに近づけないようにするのでしょうか?
皆さんは不思議に思いませんか?
多くの方は「動物の縄張り意識からではないのかな?」などと思われたのではないでしょうか?
私は縄張りとなるともっと大きなエリアを占めるような行為だと思いますので、やや違うと思います。
ここでは自分の隣といったように近い距離を問うていますから。
私は隣に人が来ることで、自分の居心地が悪くなるからだと思うのです。
その居心地の悪さとは、今まで一人でいたのに何者かがそばに来て、心の緊張をもたらかしたからなのでしょう。
つまり、これは「間合い」に他人が進入したという行為だからです。
よく初対面で握手をすると日本人の女性の方は驚かれることがあります。
これも自分の安心できる間合いの間に手を差し込んできたからビックリするのでしょうね。
「はじめまして」と一言だけ挨拶されただけで、ずかずかと自分の空間に入ってくるのですから相手に不快な気分を与える可能性もありますね。
最近、私はそのことがわかってきました。
この間合いの感覚は、武道では自分の体を守るために使われました。
武道では間合いを破られれば危険が起きたことですからね。
ですから握手なども女性にする際は、男性は女性の間合いを尊重し自分から先に手を出すのではなく、女性から求められたとき握手をする方がよいのかもしれませんね。