株価が12000円を超えて16000円を目指す勢いで上昇しています。今回、成田空港である55歳ほどのご婦人方が次のような話をしていました。
Aさん:「わたし最近、株に100万円投資したの。すると10日で7万円もうかちゃたの! あなたもやってみれば。落ちたら売らなければいいのだから。損しないわよ・・。」
Bさん「それはすごいわね。帰国したら私も早速やるわ。やり方教えてね・・・」
これを聞いて私は少し今回は株のことについてお話したく思います。何故このように株が上がっているのかをまず考えるべきです。株価は確かに企業の業績も反映しますが,そこには感情も大きく介入します。つまり株が上がるとなればそこに多くのお金がそこに集まります。そこで、さらに株は上がっていくわけです。つまり会社の業績と関係ない要素もかなりかかわっているのです。
今回株が上がっている一つの理由はなんと言ってもインターネットを使った個人投資家の増加です。「デイトレーダー」言われる人たちです。つまり今までは外国人投資家や証券会社やブローカーなどが主として取引をおこなっていた世界に個人投資家がどっと押し寄せ、株式市場を盛り上げているといった感じですね。安い手数料をもとに日に何回も取引をおこなっているわけですから。
しかし、これがいつまで続くかというとやはり日本経済をしっかり考えて行く必要があるでしょう。何故、日本の企業の業績が延びたのか? 本当に日本が世界に勝るような産業を持ち、経済が活性化しているのか? 私は違うと思います。
多くはリストラや中国での生産などによる費用削減といった業績UPであり、新たなものを創り出したといった事による要因は少ないと思います。電機業界もi-potの一人勝といったところ。液晶TVも価格競争を余儀なくされています。中国の経済成長もオリンピック景気といった感じです。
こんな状態で本当に16000円を越して株価が延び続けるとは考えにくいように思います。
株取引を行う方は経済の動きをマクロでよく見つめておいてくださいね。皆さんのお金が株に向くような政策や新たな経済産業が生まれてこなくては、上昇の継続はむずかしいのではないでしょうか?
やはり今回の動きはバブル的なのかな?と思う私です