昨年はダイエットサプリメントの問題で市場は混沌としました。中国の製品の中に医薬成分が含まれていたために肝臓障害を含め体を壊すといったことが生じました。確かにダイエットの商品の宣伝は誇大表現が多いいのも事実です。
―「なんと一ヶ月で5キロもやせた。」
(もはや3kg減は当たり前の表現になっていますね)
??「2週間でウエスト5cmスリム!!!」
??「寝ているだけでやせる! 驚異のダイエット商品誕生!!」
??「食べたものの90%は排除!!」
数え切れないくらい心を誘うような表現が使われています。
さらには使用前使用後の写真・お客様の声と皆さんの気持ちをひくための宣伝がオンパレード。しかし、いまやこのような表現や宣伝方法には行政の規制かかり、以前のような表現は規制されていますが、まだまだ裏側では行われているようです。
しかし、このような宣伝を見て皆さんに考えていただきたいことがあります。
50kg前後の一般女性が一ヶ月に3kg以上の軽減ができるということは、絶食や大きな病気といったこと以外、普通では考えられないことです。つまり3kgはほぼ新生児の体重です。新生児の大きさを手でイメージしてください。手の平をいっぱいに広げてみればその量がどれほどのものであるかはお分かりになられることでしょう。
これほどの量が「一ヶ月になくなる!。」と宣伝しているのです。あの大きなお相撲さんの小錦関であればわからなくもないですが、一般の女性においてはこんなこと普通ではおこり得ないと考えるのが自然のことでしょう。
世の中にはダイエットに結びつく成分はすでに医学的にはっきりしています。ただこれらは薬として認められているので、一般の方には知られていません。しかながら、それなりの効果は実際にあります。一方、薬としての成分以外のものではそれほどの期待はできないのが実際のところです。だからこそ、サプリメントの世界では何年も愛顧されるロングランダイエット商品が生まれず、一時的なものとして毎年終わり、翌年新しい商品が出てくるのです。
そして、新しい品を出すために業界は新しい成分を大きく取り上げ、持ち上げていくのです。例えば、「以前○○人の間で体重を減らすために飲まれていた。」というような慣習的な事を言って広めていくのです。
皆さんもご存知のようにダイエット商品はとかくアメリカから入ってくる商品が多いですね。これはアメリカが日本よりもサプリメント分野において先行しているといった理由もありますが、それ以上にもっと大きな理由があります。 それは、アメリカでは肥満問題が医療費と大きく関係しているからです。肥満の問題は深刻で、これが原因で心臓病・糖尿病はじめいろいろな疾患を起こすため、これが国の医療負担予算を押し上げているからなのです。ですから、国は肥満をなくすためにために一生懸命なのです。
つまりアメリカでのダイエットという肥満防止の考え方が日本のように「キレイなスタイルをつくる。」いった美の面からの考えというよりは、「健康を守る。」といった考え方が非常に強いのです。ですから、成分内容や量的な面でも日本人に合わないような品が多くあるわけです。
こういった状況を皆さんによく知ってもらいたいと思います。
私としては皆さんがダイエットを行うのであれば、やはり3食のうち一食または二食をベースに摂取カロリーを抑えながら、しっかりと栄養を取りいれていくといった食事代替ダイエット食品をお勧めしたいと思います。そして一ヶ月の減量のレベルは1kg以内であるものをお勧めしたいです。
そして、自然代謝エネルギーを高めるためには筋肉を落とさない事も大切なことです。適度な運動は欠かさないようにしていただきたいと思います。