ピュア・メディカル社長ブログ『HIROの自分が変われば世界が変わる』

お医者さんの悩み(その1)

2006.04.17

お医者さんの悩み(その1) お医者さん、世間では恵まれているようですけど実はずいぶんと違います。やはり後継者の問題はありますが、これは中小企業の社長さんはじめトップにおられるかたはみな同じです。

実は私立病院における最大の悩みは「看護婦さん問題」。入院患者に対し看護婦さんの割合が2対1の割合でいなければ施設基準を満たさないといったルールがあります。つまり病院によっては医者はいるけど看護婦さんがいないといったことがおきているのです。

では、なぜ看護婦さんがいないのか?それは仕事が厳しいからです。さらに夜勤はつきものといてます。夜勤があれば子供を始め家族に負担はかかるし、自分の生活リズムにも影響をきたしてしまいますからね。ですから、看護婦さんは夜勤のない診療所などにいってしまうし、転職がおもっているより激しいのです。

ですから、こういう厳しい職場に看護婦さんにも来てもらうためにはそれなりの福祉制度を設けなければ(託児所など)、サービスの行き届いている公立の病院などに移ってしまいます。しかし、私立経営ではそこまで追いつきません。助けとなる公からの補助金はないのですべて自分でやっていかねばなりません。

だから、場合によって20歳代の若い医師よりも看護婦さんの給与の方が高いということも起きてくるわけです。

お医者さんの世界(給与について)

2006.04.09

海外出張が度重なったものでブログの掲載がしばらく滞ってしまい申し訳ありませんでした。帰国するとたまった仕事の処理で、ブログまでなかなか手が回らないという情けない状態。本当に申し訳ありません。医学情報、経済記事、社会記事、さらに海外出張が多いことから皆さんに知っておいてもらいたい現地の面白い出来事などお伝えしたい事は山ほどあるのに、思うようにできない事は非常につらいものがあります。「しっかりとがんばらなければいけないぞ!」と甘えている自分を常に諌めております。

さて、今月はお医者さんの世界について4シリーズに分けてお伝えしましょうとおもいます。

まず今回は皆さんの興味のあるその所得。お医者さんといえばお金持ちのイメージ。女性にとっては理想の旦那様かな? 高学歴・社会的ステイタス・高収入となれば結婚条件としては悪くないこともわかります。では、その実際はどうなのでしょうか?

勤務医の場合は平均1400万円ほど、開業医の場合は2700万円ほど言われています。

アメリカでは外科医に人気がありますが、一般外科医で2300万円ほど、人気のある外科医となると5000万円を越すと言われています。

これを高収入と見るかどうかはやはりその仕事の内容次第ですが、最新医学の勉強ばかりではありません。まさに仕事は体力と精神力との戦いの世界。手術も場合によっては8時間以上におび肉体的・精神的疲労も疲労困憊。そして、その仕事に将来性も決して今までのように明るいものとはいえません。少子化、薬価の値下げ、医療制度の改正などと決して医者を取り巻く環境は甘くありませんし、若き研修医時代の低給与の問題でも皆苦しんでいます。

さらに、宣伝活動が禁止されている病院という世界においては患者さんを確保する事は大変なことです。また今後は医師が余りだすといった傾向にあるように、病院間での競争も厳しくなるでしょう。

たくさんのお金を掛け、つらい受験勉強を経て医師になるわけですが、金銭面だけで考えるとはたしてそれはこれらのことに見合うものかどうかはこれから医師を目指す方の心次第。

現実を見ても決して表面上の給与額で医師を目指すべきものではなく、医師としての使命感が基本となる事は間違いありませんね。

ダイエット商品の裏側

2006.03.06

昨年はダイエットサプリメントの問題で市場は混沌としました。中国の製品の中に医薬成分が含まれていたために肝臓障害を含め体を壊すといったことが生じました。確かにダイエットの商品の宣伝は誇大表現が多いいのも事実です。

―「なんと一ヶ月で5キロもやせた。」

   (もはや3kg減は当たり前の表現になっていますね)

??「2週間でウエスト5cmスリム!!!」

??「寝ているだけでやせる! 驚異のダイエット商品誕生!!」

??「食べたものの90%は排除!!」

数え切れないくらい心を誘うような表現が使われています。

さらには使用前使用後の写真・お客様の声と皆さんの気持ちをひくための宣伝がオンパレード。しかし、いまやこのような表現や宣伝方法には行政の規制かかり、以前のような表現は規制されていますが、まだまだ裏側では行われているようです。

しかし、このような宣伝を見て皆さんに考えていただきたいことがあります。

50kg前後の一般女性が一ヶ月に3kg以上の軽減ができるということは、絶食や大きな病気といったこと以外、普通では考えられないことです。つまり3kgはほぼ新生児の体重です。新生児の大きさを手でイメージしてください。手の平をいっぱいに広げてみればその量がどれほどのものであるかはお分かりになられることでしょう。

これほどの量が「一ヶ月になくなる!。」と宣伝しているのです。あの大きなお相撲さんの小錦関であればわからなくもないですが、一般の女性においてはこんなこと普通ではおこり得ないと考えるのが自然のことでしょう。

世の中にはダイエットに結びつく成分はすでに医学的にはっきりしています。ただこれらは薬として認められているので、一般の方には知られていません。しかながら、それなりの効果は実際にあります。一方、薬としての成分以外のものではそれほどの期待はできないのが実際のところです。だからこそ、サプリメントの世界では何年も愛顧されるロングランダイエット商品が生まれず、一時的なものとして毎年終わり、翌年新しい商品が出てくるのです。

そして、新しい品を出すために業界は新しい成分を大きく取り上げ、持ち上げていくのです。例えば、「以前○○人の間で体重を減らすために飲まれていた。」というような慣習的な事を言って広めていくのです。

皆さんもご存知のようにダイエット商品はとかくアメリカから入ってくる商品が多いですね。これはアメリカが日本よりもサプリメント分野において先行しているといった理由もありますが、それ以上にもっと大きな理由があります。 それは、アメリカでは肥満問題が医療費と大きく関係しているからです。肥満の問題は深刻で、これが原因で心臓病・糖尿病はじめいろいろな疾患を起こすため、これが国の医療負担予算を押し上げているからなのです。ですから、国は肥満をなくすためにために一生懸命なのです。

つまりアメリカでのダイエットという肥満防止の考え方が日本のように「キレイなスタイルをつくる。」いった美の面からの考えというよりは、「健康を守る。」といった考え方が非常に強いのです。ですから、成分内容や量的な面でも日本人に合わないような品が多くあるわけです。

こういった状況を皆さんによく知ってもらいたいと思います。

私としては皆さんがダイエットを行うのであれば、やはり3食のうち一食または二食をベースに摂取カロリーを抑えながら、しっかりと栄養を取りいれていくといった食事代替ダイエット食品をお勧めしたいと思います。そして一ヶ月の減量のレベルは1kg以内であるものをお勧めしたいです。

そして、自然代謝エネルギーを高めるためには筋肉を落とさない事も大切なことです。適度な運動は欠かさないようにしていただきたいと思います。

このページの先頭へ