先日、知人との待ち合わせ時間まで少し時間があったので喫茶店にでも入ろうと思っていましたら、ふと見上げると「ネットカフェ」の看板が目に入ってきた。
『そうだ、ここであればインターネットを使って仕事もできる。どうせ1時間ほどのことだし。』と店に入る。
朝11時というのに店は思ったより多くの若者がいる。さらに意外にも私服を着た中年の人がいる。
『この人達、なんでこの時間にネットカフェにいるの?』
新聞でネットカフェは非正社員と失業者の宿になっていると聞いていたけど、この人達のことかな?
ネットカフェではある程度の軽食は取れるし、温度も快適。さらには椅子はリクライニング、店内はほどよい明るさとなっている。
自分のブースは2.5畳ほどあり、自分の世界が確保されるようになっているので、彼らが居心地よいことは理解できなくもない。
店によってはシャワールームも付いていると聞いている。まあ、シャワールームが無ければ銭湯に行けば、このネットカフェで生活ができていけるのであろう。
こういった人が、200万以上といわれる失業者の中に何人ほどいるのであろうか?
そして、このネットカフェを宿にしている人は20代が一番多いとのことだが、2番目が50代とのこと。
『なぜ、しっかり働かないの?』といった疑問が起きるのは、私だけでないだろう。
その理由は自分の定住場所がないことが原因だという。このために就職できないとか。また住居を借りるための元金とがないと言ったこともあるらしい。
でも、こんな事は友人がいればその友人の住所を借りればいいだろうし、10万円ほどのお金はアルバイト雑誌で仕事を探せば簡単に見つかると思うのだが、そうでもないのだろうか?
私にはわからない世界がそこにはある。
ネットカフェが宿となる時代。「ネットカフェ」という名前だけはいいけど、その中身はかなり違う、まるでスラム化を感じさせられた1時間であった。