タイを頻繁に行き来して気付くことがあります。
それは帰国の飛行機の中には必ずと言っていいほど風邪をひいている人がいること。
多分、暑い外を歩き回り、汗をたっぷりかいてホテルに戻られたのでしょう。ホテルでは冷房がしっかりきいているから風邪をひいたのでしょう。
ともあれ、温度変化に注意を払っていないのがほとんどの原因であることは間違いないように思います。
でも、旅行者の多くは日本を出る前にはタイでは食あたりあるいは食べ過ぎの心配ばかりを考え、風邪を引くなどとは思ってもいなかったのでしょう。このため旅行者のほとんどは風邪薬などは持参していませんよね・・・・。暑い国に行くのでからあたり前のことかも。
でも、このため鼻水やくしゃみをしながらの帰国となるわけです。
そこで今回はこの風邪とその薬の関係についてです。
風邪を引くと誰もが市販の薬よりも医者に行き抗生剤をもらったほうが早く治るからいいと思っている人が多いのではないでしょうか。そこで知っておいてもらいたいことが抗生剤への正しい知識です。
抗生剤とは細菌を殺す薬のこと。風邪はウイルス菌であり細菌ではありません。だから、直接的に風邪には効かないということ。
「エッ!!」と、びっくりするのでは・・・。
でも、これは本当です。
風邪の症状からでる鼻水や熱は体の中で白血球などがウィルスと戦い表面に出てくる症状です。ですから風邪を治すには体にしっかり栄養を与えるとともに体を疲れさせないこと。
つまり、栄養ある食事と十分な睡眠が基本となります。
では、なぜ病院では抗生剤を出されるのでしょうか?
それは風邪ウイルスを殺すのが目的でなく、風邪をこじらせることによって弱くなった粘膜(気管支など)に細菌が増えて体に害を与えると困るからです。事前の予防策でしかありません。
あるいは、風邪とおもった症状が細菌によるものである場合のことを考え、念のため抗生剤を処方しているわけです。
後日、細菌が体内に広まってからでは治すのに時間がかかりますからね。
でも、皆さんもご存知のように抗生剤は体内のよい菌までどんどん殺してしまいます。取り過ぎは絶対によくありません。服用しなければいけない場合でも必要最小限の摂取で終わらせることを忘れないでください。
最後に、もう一度、抗生剤は風邪には効かないですからね。