ピュア・メディカル社長ブログ『HIROの自分が変われば世界が変わる』

世界のお金持ち。

2008.04.04

今から40年ほど前、子供の私にとってはアメリカ人はすべてお金持ちに見えた。

日本にいるアメリカ人はすべてと言っていいほど大きなアメリカ製の自動車を持ち、大きな家に住んでいた。

そして、子供たちはスクールバスやお母さんに車に乗せられてアメリカンスクールに通っていた。

我々といえばトコトコ歩いて学校へ行ったり、一般バスに乗るために道路の脇にあるバス停に友達とら並んでいたものだ。

また、彼らの飲むコカコーラも今となっては普通だが350ml入りの大きな缶入り。日本で我々が飲むのは細長い200ml。350mlなどは売っていなかった。

自宅の冷蔵庫も小学生以上の身長のある大きなもので、当時から冷凍庫がついていた。

そして彼らは毎週買い物も自動車で行って、モノの一杯入った大きな紙袋を6つ、7つも抱えて帰ってくる姿をよく見た。

夕食も大きな牛肉を焼いたり、冷凍食品を料理していた。

当時、私は肉といえば豚肉しか知らなかったのだ。

だから「ステーキ」とは豚肉を焼いたものもステーキと思っていたくらいだ。

ドッグフードも当時からあった。日本人の飼っているペットは食事で余ったものを食べさせていた時代なのに。

でも、勉強は違う。

彼らの家に行き、学校の本を見ると(英語はわからないので算数の本を見ていた、)なんとその簡単な事。

「まだこんなこと習っているの?」と思うほど簡単であった。

多分、日本の学校の方が2年は進んだ勉強をしていたため、「頭は俺たちの方がいいぞ。」と優越感を感じたものだった。

だから子供心に「日本人は頭がいいけど、お金持ちではないのだ。」と思っていた。

そして日本経済の発達とともに育った我々。

日本経済力が世界第2位に躍進する中、アジアの国々の人々、南北問題を生み出したソ連など、底意に住む人はテレビを通じては非常に貧しく見えたものだった。

しかし、最近は間違いなくこれは変わってきている。

BRICという言葉を肌で感じる。

※BRICとは、経済発展が著しいブラジル (Brazil)、ロシア (Russia)、インド (India)、中国 (China) の頭文字を合わせた4ヶ国の総称

アジアの高級リゾート地区に行けば、「こんな高いところにこの国の人がこれるの?」といったところに家族全員でバカンスにきている現地の人。

あるいは黒のドレスをきた中東の婦人たち。そしてなんといっても多くなったのがインド人とロシア人である。

以前はロシア人などはどこにいっても会うことはなかった。

しかし、最近は高級な場所(レストラン・ブティック・ホテルなど)に行けば必ずといっていいほど出会う。

ほとんどがロシアの中でもモスクワなる西部の方々である。

間違いなくロシアは変わってきている。新興金持ちが生まれてきていることをヒシヒシと感じる。

今、若者と話すとBRICが伸びてきているとほぼ言う。

これは一般情報から得た頭だけの知識。

やはり経済は自分の肌で感じるべき。

あえてその国に行かなくてもその勢いを感じさせるところはいくらでもあるのだから。

アジアからの看護。

2008.03.28

私の父は82歳。すこぶる元気。

見た目はまさに60歳台のアクティブシニアを象徴するといってもいい人である。

また、母もこの父に続けとばかりにこれまた元気である。

ともあれ両親が元気であることは子供にとっての何よりの幸せであるし、二人が病気と言ったこととは無縁であることを嬉しく思う。

一方、私と同じ年代の友人と会って出てくる言葉は、両親の健康の問題と自分の体の衰え。

まるで衰えていくことが中年の話題のようにさえ私には感じる。

「悪いけど俺をその話に入れないでくれよ。でも、奥さんの更年期の悩みの話しなら君らよりわかるから、相談にはのるからね・・・」といった具合である。

だから、彼らにとっては頼もしい友人?の一人であるようだ。

そういった話の中に出るのが特別老人福祉施設の話であったり、日頃の看護の悩みであったりする。

現在、フィリピンで審議されている日比経済連携協定が発効すれば日本へも2年間で400人のフィリピン看護師受け入れが始まる。

これよりも先行しそうな国はインドネシア。

英語圏であれば、間違いなくインドであろう。

もはや、これには歯止めがかけられない。

まさに看護は外人に頼るしかないといった時代が来るかもしれない。

フィリピンの経済は出稼ぎ者がいるからこそ成り立っているといわれている。

いままでは隣の香港などへの家政婦働き、そして中近東での建設事業などが主であったが、そのカトリックに根ざす宗教心からして、今後の看護分野への世界進出は国を挙げて進出してくることは明らかである。

しかし一方では、自国の医療体制が十分に行き届いてないのも事実である。

過疎地においては十分な報酬や施設を提供できないといった現実がそこにはある。

自国で資格を持ちながら、賃金の差・環境の差からやむなく先進国へ看護師として出て行く人々を止められない国の苦しさが見え隠れしている。

今後、これらの人が我々のそばでサービスをしてくれる際に「故郷に年老いた両親を置いて出稼ぎに来た看護師たち」に対し、彼らのサービスをどのような気持ちを持って受けとめたらいいのか迷うところである。

皆、当然に両親と一緒に暮らしたいし、両親の世話をしたいのだから・・・

超格安という発想。

2008.03.21

いよいよ、自動車業界が面白くなってきた。

日本では燃費の面を除けば、トヨタのレクサスを中心に車の高級化が進んでいる。

しかし!先日、発表されたインドのタタモーターズが発表した4人乗りの車はなんと28万円!

40万円を切る車を開発中であると言うことは2年前から耳にしていたが、発表価格はなんと28万円の超格安!

クーラーは付いていないものの、自動車を見た人からの評価は上々とのこと。

タタモーターズは、オートバイを乗っている消費者が車への乗り換えが進み、販売が大きく伸びる可能性の高い国内市場に対し本格的な戦いを挑んできたのだ。

現在、インドの自動車市場は日本のスズキが占めている。

60万円ほどの「ジムニー」を中心に50%以上のシェアを持つが、今後、タタモーターズが超格安で参入してくるとなると安心してはいられない。

どうやったら28万円で4人が乗れ、時速110kmも出る自動車が開発できるのだろうか?

その価格を実現できる技術力を持ったインド。

インドは恐ろしい。

販売価格が28万円なのだから、生産コストは5〜6万円ほどなのだろう。

5万円で自動車を作るとは、本当に感心するばかりだ。

今後、インドではこのような超格安の争いがますます起こってくるであろうが、日本勢が急いで参入していったとしても、28万円にまで近づけることは難しい。

たとえ日本ブランドをかざして乗り込んでいったとしても35万円以下でないと、タタモーターズには追いつけないだろうと思う。

「安い車をつくる」というテーマに、「今ある車の65%ほどの価格かな?」と思うようなありふれた感覚ではなく、『超格安』といった概念を持ち込んだニュースは、グローバル経済での熾烈な戦いを象徴している。

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