最近、渡辺純一さんの「鈍感力」といった本がありましたね。
世の中には何かをするに当たって、
しっかりと調べないと事に当たれない人
あるいは心配事があるとすぐやめる人
みなが賛成してくれないと実行しない人
といったようにいろいろな人がいます。
また、逆のタイプで、周りの事がまったく気にならない(気がつかない?)といった鈍感力を持つ人もいます。
こういう人たちにとっては周りのことは一切お構いなし。
自分が決めた事をするだけといった自己中心的な人もいます。
ほんとに世の中は面白いです。
この鈍感力という本が出たのも、ストレスとなる原因をまともに受けていたらおかしくなってしまう。
だからこそ、そういった原因を少しは鈍感になる事によって人生を楽しく生きようよ。と言ったメッセージを作者は伝えたかったのでしょう。
とかく、世の中を生きていくためには「鈍感ではダメだ!」と言われます。
ビジネス社会においても社会の動きが読めなければ成功しないなどと、能力の面にだけ絞ってみても頭のよさや先見性などが述べられます。
でも、これらが優れていても成功するとは限りません。
つまり、これでは完全ではないのす。
完全と思っていたのに、やはりマイナスがあったのです。
たとえば、完全にやりすぎたために「チャンスを失った、お金がかかりすぎてしまった」などといったことがいい例でしょう。
細かく、丁寧にやりすぎてしまったために起きた現象です。(でも、凡人にはそこまで詳細に詰められないのですが、優秀な人にはいい加減に事を進めることはできないといった例です)
いつも思うことは、「完全」とはいったい何かな?ということです。(言葉を変えると「絶対的なものとは」といったことでしょうか?)
何をするに際しても、1つといったことはありませんよね。
生があれば必ず死がある。
山に登れば下山しなければならない。
息を吸えば吐かなくてはいけない。
何事もある現象がおきれば逆の現象がおきる。物理でいえば「作用・反作用の法則」のようなものですね。
ですから、事を起こせば、必ずよき事と思っていても・・・
悪いと感じる人・被害を被る人もでてくるわけです。
このマイナス現象を起こさないようにするとすればどうすればよいのでしょうか?
何もしないことでしょうか。
それは違います。
これでもマイナスが出ているのです。
自分は本当は○○が出来るのに、何もしないと言うことは、社会に貢献していない、あるいは自分の能力を無駄に捨てている、人生を無駄に過ごしているということになりますよね。
ですから、世の中には常に「ゼロ」と言うことはないように感じるのです。
ゼロという世界はプラスとマイナスの世界が作りだすものと思うのです。
互いに、相手を打ち消しあって、ゼロという世界がはじめて生まれるのでしょう。
では、「万事はプラスから始まるのかマイナスから始まるのか?」ですが、私は間違いなくプラスから始まると思います。
どのようなマイナスが起きたとしても、大きな視点で考えていくと間違いなく、「これは、以前にプラス行動をしたことがあったため」と思っています。
だからこそ、マイナス現象がおきたのだと私は信じています。
でも、ひとつだけマイナスの現象は起こらないものがあります???
それは「時の流れ」
時間のエネルギーに勝るものはこの世にはない、「時間こそが絶対的なもの」というのが私の概念なのです。
見えないものが、一番大きなエネルギーをもっているのでしょう。
ですから、何事も動かなければ事が進まない。
動かなければ、すぐにこの見えないエネルギーに負けてしまうと思うのです。