今、オリンピックの真っ盛り。
タイいると日本と違い、現地でのオリンピック放送はタイ選手が出場する時間帯やその録画番組ばかり。
当然のことですが、日本選手の活躍を見ることができないのは非常に残念なことです。
でも、今の時代は大丈夫。
インターネットがありますからyoutubeなどで何度も観れますからね。
そういう中、12日までの試合結果で残念なことはやはり谷選手が金を惜しくも逃したことですね。
大きな大会で連続13回に渡り、金と銀しか取ったことがない谷選手には国民の期待が高かっただけに、このオリンピックで金を逃したことはとても残念でした。
たとえ、世界で第3位の銅メダルを取ったといえども谷選手には金メダルしか似合わない特別な選手と言った印象を持っています。
今回の試合内容を見ますと、さらに残念だなと思います。
柔道というと互いにしっかり組合って、立ち技、寝技の競い合いがあっての競技と思うのですが、今回は違いましたよね。
互いに相手選手にいい組み手を取らせないようにするがために、なかなか組み合えない。
谷選手は長身の相手に背中を捕まれないように気を使いすぎたことが、消極的行動として判定されてしまったという結果でしたよね。
組み合えば必ず勝てると言われるまでの実力のある世界NO.1の谷選手がこういう試合運びで終わったことは、彼女としても悔しくて悔しくて仕方がないことでしょう。
「なぜ、もっと積極的に出れなかったのか?」
と我々は悔しく思いますが、谷選手は違いますね。
ここまで頂点を極めた選手においては「ベストの行動をした結果がこれであった。」というコメントを出されていました。
それは金を逃したことは私たち以上に本人のほうが残念なのでしょうが、このような選手になると「ベスト」の意味がわれわれ一般人が考えるものとはもっと違うのでしょう。
アテネオリンピック後、この4年先の北京オリンピックでの優勝に向けて努力し続けた毎日。
また「3連続優勝という初めての快挙なるか?」との国民からの期待と金を取るという国民の思い、一方自分にしかわからない30歳を超えた年齢からみた体力(時間)との戦いなどといったことがあっての「ベストの行動した結果」というコメントの意味を私は非常に重く感じています。
これはまさにその試合においても、また今までの練習においても自分のできる限りのことはしたということで、これ以上のことは人間の自分としてはできないということなのでしょう。
何事にも目標を持てば結果があり、その目標がいかなるものであれ結果が出たとき、その良し悪しに関わらず、自分がそれに満足できるか否かであることを我々に改めて示唆してくれたものと私は思っています。
悔いを持たない、恨みをもたいない行動をとるということはいかに難しいことなのでしょう。
オリンピックはまさに我々にこれを教えてくれているような気がします。
谷選手、我々に銅メダルをプレゼントしてくれてありがとう!!