10月後半からは紅葉が美しい日本ですが、
社会はまったく違うようですね。暗い話ばかりです。
金融危機による経済のほころびが世界中でおき、1929年以来の世界恐慌だといった言葉もきかれます。
今や、企業はじめ個人の生活まで大きな影響を与えだしています。
でも本来はサブプライムローン危機というのはアメリカで起きた金融商品が引き金です。
アメリカほどまでに、この商品を証券化して取組んでいない日本に、なぜこれほどまでに大きな影響を与え、株価の落下率がアメリカ以上になるのでしょうか。
これは本当に不思議です。
一つの理由としてはまさにこれは日本人の性格からくるのでしょうね。
周りで株価が下がるといって売り始めたら、自分はそうは思っていなくても、なんだ自信がなくなって、おっかなくなって皆と同じような行動をとっておかないと心配になる。
これが日本の株の動きにでてきていますね。まさに心理経済です。
本来、株というものはその企業の成長性やポリシーでもって自分がその企業を応援したいから株の購入を通じて金銭的に企業を応援していく一つの仕組みです。
しかし、機関投資家と言われる人達は違います。
株の取引で利益を追い求めることのみを考えています。
そこにおいては企業の支援や成長への夢といった考えはありません。
極端な言い方をすれば株価さえ動けばいいのです。
ですから、今回の株価乱高下の中においても十分、彼らは莫大な利益を出していると私は思っています。
心配したり、失望したりしているのは一般人だけです。
つい5年ほど前より「デイトレーダー」といった言葉が広まりだしました。
毎日、PCで株の取引をする人達です。
そこには自分の貯金の一部を株でもって運用する主婦たちもいます。
また、あわせて投資機関では色々な投資信託商品ができ、これに預金を移行した方も多くいます。
本来であれば長期の展望感を持って行えば(最低10年、できれば20年以上)投資信託は経済の流れに準じます。
経済社会を長い歴史を振り返ってみれば衰退はしていませんので、目減りをするということはないと私は思っているのですが。
しかし、これを10年以下の短期で運用して換金することを考え投資信託を行っている場合は、「これ以上株価が落ちては預けたお金も半分になってしまうわ。そんなことが起きたら老後はおろか、今の生活も危なくなるわ。」と心配し、すぐこれを売って換金してしまいがちになります。
これは心境から見れば当然のことです。でも、売ってしまったらそれでおしまい。
損は確定です。
「お金持ちはいつの時代もお金を儲ける」といわれていますが、それは彼らにとっては、そこで投資の利益をあてにして生活していないからです。
彼らはもし株価低下により今の投資金額が大きく目減りしていても気にせず、むしろこの時期にここぞと投資チャンスとして行動していくのです。
ですから早い時期に彼らの資産はマイナスからゼロへ、そしてプラスに転じるのです。
ようは、資金力。
言葉を変えて言えば、心の余裕がさらに資産を増やしていくのです。
ですから、損得が50%の(白・黒)のゲームにおいても、たとえ負けが何度続いても、毎回、前の倍の金額をかけ続けいていけば、勝った時点においては、それまでの負け続けてきた累算損金はすべて解消されることになるのです。
でも、数字上、そうであってもこれができるかどうかは、資金力も必要でしょうし、精神力もいりますよね。
またゲームですから、毎回同じリズムで行うということもできないのが人間の心理なのでしょう。
ともかく、今は他人や政府に自分の資産を任せていてはダメです。
今、投資するのは自分に対してです。
これからは自分に知識がなければ生きていけません。
女性の方は、自分は女だからと言って甘えるのではなく、
自分のお金は自分で守ること、
自分の健康と美しさを追い求めるのと同じようにこれを真剣に考えてください。
今はそういう時代なのです。
そして、これを得たものが安心した生活を送ることができるのです。
また、「お金が貯まったら将来は船で海外旅行に行こう!」などと思わないでください。
そう思うことはいいことと思うのですが、もしかしたら、その頃になれば自分の体力が落ちていて、同じことができないかもしれません。
また、今、欲しいものを買わないことにより、時間を無駄にしているかもしれません。
それであれば早くそれを手に入れて、自分の自由にできる時間を多く持ったほうがいいのではないでしょうか。
世間の多くの方は、「将来のことを考えて貯金をしておくの」とよく言われます。
本当に将来のことを考えていくならまず自分のライフ生計を真剣に考えること。
(これはとても楽しい事ですよね)
今後、それに必要な金額がいくらかを認識し、そのためのお金の使い方や貯め方を考えるべきであると思っています。
そして、それに合わせた健康維持方法もね。
人生は一度。
自分の人生を満喫しましょうよ。
苦しくても楽しくても、そこで使う時間はまったく同じなのですから・・・