日ごろから教育に関心のある私です。
それも特に小学生までの教育に関してです。
日本の教育を見ていると、とにかく偏差値主義・あるいはブランド思考。
このため夕方になると子供達がランドセルに替わり、ナップザックや塾の名前のはいったカバンを背おい塾へと急いでる姿をよく目にしますよね。
これは特に東京に限ったことではなく、日本全国どこでもそういった光景を目にします。
でも、これを見て多くの人は私のように思っていることと思います。
「ああ、かわいそうに。そこまで勉強しなくてもいいのではないかしら・・。でも、仕方がないわね。皆がそうなんだから。」と。
実は世界を見ると日本以上に教育熱の高いところがお隣の韓国。
韓国はまさに学歴社会。
会社に入ればどこどこの大学の出身ということだけで、仕事がスムーズにいくとさえ言われています。
そして名門大学を出てさえいれば、一様、社会人生活は保障されているようです。
ですから、親は子供の意思など関係なく、「いい学校に行入れればいい生活ができるのだから」と勉強を強いるようです。
強いらなければ子供達の人生がきびしいものになってしまうからなのでしょうが、それがあまりにも加熱しすぎているとして、とうとう韓国政府が塾への規制を打ち出したことを、バンコクのテレビで知りました。
実際、韓国では土日もなく多くの子供たちは勉強に追いまくられているようです。
帰宅後はすぐ塾へ。
ここまでは日本と同じですが、それも平均夜10時ごろまで勉強してくるようです。
そしてその後は寝るかと思えば今度は家で勉強。
12時位までするようです。
高校生となると朝の2時までが普通とか。
更に塾によっては仮眠室まで用意して、朝の4時ごろまで勉強できるようにしているとのことです。
そして子供を家まで送り届けるようです。
また、塾によっては生徒が、塾に残って夜遅くまで勉強した際に、もしわからないことがあった場合にはすぐに先生に聞けるようにと講師まで塾で寝泊りしているところもあるということです。
実にすごい加熱振りですよね。
さらに、日本と同じように公立学校の勉強レベルでは有名校に入るのが難しいということで、私立校へ子供を通わそうとする親も多いそうです。
ですから、公立学校に通っている子供たちはこの学校の教育では私立校に負けてしまうということで余計、親は塾に通わし必死になっているです。
そこで、韓国政府はこの加熱状態を重視し「学校教育というものがあるにもかかわらずこの塾の氾濫は一体何だ。学校は何をしているのだ!」ということで、塾の規制に乗り出したということです。
しかし、社会の考え方が変わらない限りはこの規制にも沢山の抜け道を探しだし、教育への加熱は収まらないと私は考えています。
「真の子供の姿とはどういう姿なのか?」「勉強は何のためにするの?」等々考えれば、その教育加熱がどれほど行き過ぎているかわかると思うのですが・・・・。
そして真の教育の姿が見えて来ると思うのですが・・・・・。
私は、いくら親が「勉強しなさい!」といっても聞きもせず、家に帰ってせめて宿題を終えたら、「○○ちゃんと遊ぶ約束したから行ってくる〜」とバタバタと駆け足で飛び出していく子供が好きですね。
親のことを素直に聞くことだけがいい子ではないし、親も「勉強せよ!」あるいは名門校に入れるということだけがその子の人生にとって役に立つことではないことは社会に出て十分に知っているのですから、世間の考えに流されずに「強く生きる」をテーマに子供たちの人生を築きあげるといった考えをもってもらいたいと思います。
もっともっと子供の人生を大事にしてもらいたいと思います。