ピュア・メディカル社長ブログ『HIROの自分が変われば世界が変わる』

オシャレ感

2010.07.09

「自分をよく見せたい」と思うのは人間の本質なのでしょう。

いや、生物の本質なかもしれません。

そこには種の保存といったことが関係しているのでしょうか・・。

さて、前回「今の上海」について少しお伝えしましたが、追記として中国ファッション・オシャレ感について日本との違いを感じたことがありますのでこれを書かせていただきます。

現在、日本ではユニクロを筆頭にカジュアルファッションが勢いづいています。

カジュアルファッション、いわば「普段着」。

その中でもユニクロはおしゃれ感と割安感といった面でリードしています。

そういったファッションの中で忘れてならないのが「気楽」という要素だと思います。

しかし、最近は特にこの「気楽」「周りとの不調和」といった要素だけが大きく胸をはって一人歩きしているような気がします。

着方など気にしない、だらしなくても気にしない、破れたジーンズ・色あせたジーンズといったものがいつ出てきたのでしょうか?

本当にこれらが美しいと思っているのか、オシャレだと皆が思っているのか私にはよく理解できません。

振り返れば、この流れって映画「エデンの東」で一躍脚光を浴びた男優ジェームスディーンに似ているような気がします。

当時はパリッとしたスーツがよく似合うダンディーな男優が人気でした。

そこに今までとは違う弱々しい孤独感のにじみ出た青年が登場し、自分自身のやるせないつらさを世間にぶちまけ、又なんとなく影があり、寂しさが漂う雰囲気が女性の心をつかみました。

やや話が少しずれましたので元に戻しましょう。

このように日本でのおしゃれは「気楽」な面を重要視した形で拡大していますが、私はこれを「本当のおしゃれなのか?」というと、ちょっと違うのではと思っています。

やはり私にとっておしゃれとは「普段とは違う自分を作り出すこと」と思っています。

おしゃれとはやはり、しっかりとドレスアップするような姿。

社交界のパーティーに出るような格好だと思っています。

古い考えかもしれませんが。

しかし、そういったオシャレをする所が日本にはまだまだ少ないために、カジュアルファッションが栄えているのだと今のファション業界を眺めています。

一方、日本以外の国に目を向けると社交といった世界が広く開けています。

特に西欧においてはわが国とは違い、ディオール・エルメス・シャネルといったブランドが世界をリードしてファッションを生み出しています。

実際、今回の上海でも女性のファッションに西洋のブランド品が多かったのもうなずけます。

彼女らにとってはやはり普段の自分を変え、それも大きく変えたいといった気持ちが強いからこそカジュアルファションなどにはファション性を強く感じないのだと思います。(特に高所得者にはそういった傾向があるのでしょう。)

彼女らにとってはカジュアル製品は、たとえ日本ブランドと言っても所詮は中国やベトナム、カンボジアで製造されている普段、自分らがきているものとデザインが違うだけといった感覚しかないのだと思います。

こういった感覚や状況を見ていくとファッションを高めていくにはそれを導く別世界つまりは環境が存在しなくては難しいように思います。

日本のファッションが世界をリードするにはまだ時間がかかるのかも知れませんね

一年ぶりの上海

2010.07.02

今週は約1年3ヶ月ぶりに上海に行ってきました。

今、上海はすごい勢いで国際化していることはマスコミで十分に伝わっていることですが、到着した一日でわかったことがいくつかあります。

一つ目は道が広くなったことや自動車が増えたことにより信号システムがしっかりしたことです。

実際、これだけ自動車が増えれば信号で待つ時間(赤の時間)も長くなります。

その際ドライバーのイライラをなくすために、あるいは交差点で車が赤信号になった時に停ってしまいさらなる渋滞を引き起こさないように、大きな交差点には赤から緑へ、あるいは緑から赤に後、何秒で変わるかがわかるように電光掲示板が設置されています。

このような交通システムが増えました。

2つ目に以前は高級ホテルでの客はほとんどが外国人で中国の方は少なかったのですが、今回は違います。

圧倒的に中国人です。

朝食をしている客から予想すると90%は中国人の方です。

また、この時期にもかかわらず子供連れの中国人の方が多いことにも驚きます。

三つ目にブランド品を身につけている中国人が増えたこと。

若い人も、中年も。

ただし、そのブランド品が本物かどうかは私にはわからないのですが、少なくとも一見した限りではルイビィトン、シャネル、グッチ、ディオールといったヨーロッパのブランド品とわかる物を身に着けたり持っていたりします。

男性にはヴェルサーチの人気が高いのか、着ている方が多いようでした。(ただし、似合うか合わないかに限らず着ておられましたね。これはどこの国でもあることですが・・・)

そういうわけで、間違いなく格段に生活が豊かになった人が増えたことを強く感じました。

その一方、食事は安いです。

300円も出せば一般食堂であればお腹一杯になります。

その横には一泊2万円以上の高級ホテル。

そこから裏路地を5分もあるけば4000円ほどで泊まれるホテルがいくつもあります。
まさに二重経済のような格差を感じます。

一日、いや空港を出て4時間ほどでこのように感じるのですから、もっともっと多くの変化が起きているのでしょう。

また、ホテルのタイプとしてもモーテルやINNが増えましたね。

やはり、これだけ自動車が増えると、現地の方は駐車場がないと誰も泊まらないからでしょう。

そしてその宿泊費も高級ホテルの1/4以下で都心のど真ん中にあるとなれば需要はさぞかしあるのでしょうね。
 

これからの物作り

2010.06.25

「今の日本は元気がない」といわれる中、韓国のサムソンの成長が注目されていますね。

これは今までのヨーロッパ・アメリカといった先進国からアジアやアフリカ、南米といった発展途上国へ市場戦略を変えたためだといわれています。

今までは先進国向けへの高性能製品で成長してきた韓国。

では、何が変わったのか?

答えは簡単。

低コスト化と簡素化・現地への本格的な進出への意気込みの三点に尽きると私は思います。

日本は今、新たなマーケット開拓に対して製品の見直しを求められているように感じます。

実際、日本で生活している一般的な私たちでさえ、ここまでの機能は必要ないだろうといったことがたくさんあります。

携帯電話においても、その操作マニュアルの厚さに驚きます。

まさに辞書です。

購入者がどこまでその機能を使い切っているのかと思います。

普段、使用するのは電話・メール・写真・インターネットのごく一部の機能だと思うのですが?

また、洗浄トイレにおいても近づけば蓋が開き、離れれば蓋が閉じる。

座った状態から立ち上がれば便器が洗浄されたり、シャワーのバイブレーション機能や温風乾燥機能などとバラエティーに富んだ機能が盛りだくさん。

「でも、これって必要ないのでは?」と言いたくなります。

これからの発展市場を目指すのであればやはり価格が重要。

安いものとなればおのずから機能もシンプルになってきます。

でも、これでいいのです。

特にまだ使用したことがないものに対しては複雑な製品はまったく必要ないのです。

むしろ操作や取り付けが簡単とか、壊れにくいとか、維持費が安いといったことのほうがとても大事です。

ただし、すでによく知っているものであれば、同じ機能を落とすことなく低価格の製品をいかに供給できるかに勝負はかかってきます。

こう考えてくると答えはだんだんと見えてきます。

これがあったらどれほど生活が便利になるかをアピールできる商品であり、そのニーズの最も大きい点だけをしっかりと満足のいく商品をまず、作ればいいということになります。

あれもこれもといった機能はまったく必要なし。

まず基本機能を備えた商品を出した後から考えていけばいいのです。

こうやって割り切って考えてしまえば安い価格で商品は開発できるはずです。

そうすればマーケットはこの商品を基におのずと広がっていくと私は考えています。

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