先週は知人が入院し様態があまり良くないということで急いでお見舞いに行きました。
病名は器質化肺炎。
「え!肺炎」「肺炎で命にかかわることが今の時代にあるの?そんなの、昔の話ではないの?」といったのが私の率直な思いでした。
でも、その方はご高齢ということもあって命にかかわることも多いそうです。
調べてみると日本では肺炎による老人の死亡率は4番目のようです。(老人をお持ちの方は気をつけてくださいね。)
肺炎といわれると私たちはひどいものとして「結核」を思い浮かべますが、この病気は予防注射や抗生物質などで簡単に治り、それほどの死亡要因になるような病気ではないと今まで思っていただけに驚きました。
そしてお見舞いをしながらもう一つ驚いたことが。
ひどい肺炎というにもかかわらず、ほとんど咳をなさらないのです。
私も以前マイコプラズマ肺炎といった一種の肺炎にかかりましたが、この時の咳はひどかったですね。
ですから肺炎は咳がでるものとばかり思っていましたので、咳があまり出ない肺炎もあると知り驚いたわけです。
肺炎は肺の炎症ですがよく考えると肺という場所はすごい機能をもっていますよね。
この空気中には数多くのばい菌がいるにもかかわらず、その空気を私たちは絶えず吸い込み肺の中にいれ、酸素を取りだして二酸化炭素を出しています。
そして肺は体内へばい菌やウィルスが侵入しないようにブロックしているわけですから、すごいフィルターというか、バリケードをもっている人間の体というものはうまくできていますね。
さらに湿った空気などが肺に多く入ればまさにウィルスのたまり場となってしまうわけですから当然、肺の中には乾燥した空気が送り込まれていくことになりますね。
この湿度の調整までもを肺で行っているということですから、本当にすごい機能を持っているものだと今回感じました。