正月といえば今の子供たちは何で遊ぶのでしょうか?
やはりゲームなのでしょうか。
でも私は中学3年生位までは、野原に行き凧を揚げていました。
凧揚げは釣りと同じように一本の糸を通ってその振動が手にぐいっ、ぐいっと伝わってきます。
それが気持ち良いのです。
また、自分のちょっとした手の加減で凧が右にいったり左にいったり、さらには上昇を続けてくコントロールがまた楽しいのですよね。
風の様子を見ながら糸の張りを調整して凧を空高く揚げていくことが本当に楽しかったですね。
空高く揚がればまた風の流れが変わります。
「ああ、上の方は流れがちがうんだ」と見えない空気の流れをあれやこれやと考えていたものです。
田舎に行けば、実に多くの凧が飛んでいたのを思い出します。
めちゃくちゃ高く飛んでいる凧もありました。
「どうしたらあんなに高く揚げることができるのだろう?」とうらやましく思いながらも「僕だって、糸さえ長ければできるに違いない」などと考え「でも、長い糸を買うにはお金がいるし・・・、どうしよう」「長い糸、長い糸・・・・、そうだ! 釣りのリールを使おう」と、早速釣り竿を出して準備にかかりましたが、思ったように高く揚がらなかったことを思い出します。
では、凧を高く揚げるにはどう作ればいいか?
尾はどういう形がいいのか?
何を使えばいいのか?
どのような場所で飛ばせばよいのか?
どのような日にいい風が吹くのか?
などと、自分なりに研究していたのを思い出します。
昨年ノーベル賞をいただいた根岸先生方もきっとあれやこれやと試行錯誤を重ねながら、度重なる失敗に自分が負けないように頑張ってきた結果なのでしょうね。
では、先生は何故、そこまで頑張れたのか?
それはおそらく自分の力を信じることができた強い精神力とそれまでの自信、そしてこれを発見することこそが自分の使命〔人生〕だと思ったのではないかと私は思っています。
「発見」、それは本当にすごいことです。
すばらしいことです。
心からそう思っています。