今回の東北関東大震災で感じたことはたくさんあります。
一つは、すぐにでも困っている人に何かしてあげたいと思ってもできないことです。
提供する物資にしても、避難所ごとに不公平にならないよう、また提供を受ける方々にも不公平にならないようにしなければいけないこと。
そうなるとかなりの数を準備しなければいけません。
これは個人ではなかなかできないことです。
また、現場に届けるにしても道路の被害や車両制限がされたことなどで、その手段がなかなか準備できなかったことなどがあります。
では、物でなければ労力をと思うのですが、災害場所は何もないわけですから、食事・宿泊・交通手段・エネルギー(電気・燃料)などすべて自分で準備しておかなければ、現地に行って迷惑になってしまう事でしょう。
一般人が週末や短期間会社を休んでボランティア活動しようと思ってもなかなか難しいのが事実です。
つまり、気持ちは今にも現場へ飛んで行って、何か応援したいと思っているのに、現実は何も出来ないということがわかりました。
本当に歯がゆい思いです。
そうなると、やはり寄付しかないのでしょうか?
でも、やや偏見的と思われるかも知れませんが、私にとってはこれでは何かもの寂しい感じがするのです。
「お金さえあれば何でも出来る」といった、どことなく温かみのない応援の感じがするのです。
決して寄付が悪いと言っているのではありません。
寄付はすばらしい立派な行為です。
ただ、寄付だけではなくて、被災者の方々に「あなたを皆が応援していますよ。見つめていますよ。頑張ってください。決して一人だけじゃないのですから。」といった気持ちを持っていただけるような行動をすべきであろうと思います。
そのためには、一刻も早く現場に向かい現地の方々と一緒に復旧活動を行うといった、目に見える行為を行うべきだと私は思っています。
皆さんは、きっとさびしいのです。どうしていいのかわからないのです。将来に不安を感じているのですから。
今、大切なのは「ふれあい」ではないでしょうか。