バンコクの洪水問題が起きてからしばらくはバンコクに行くことができず、ヤキモキしておりましたが、どうやら事態もおちついてきたようなので、先週は久々にバンコクに行き仕事をしてきました。
バンコクの中央部においては洪水を逃れられたこともあり、以前との変化は感じませんでしたが、日本人の多い地区においては、ほとんど日本人に会わないといった状態でした。
それもそのはず、多くの日本人は一時帰国してしまったということです。
バンコクへの洪水へのリスクが高まった時は街のスーパーでもミネラルウォーターがすべてなくなったほどなので、一時帰国するのも当然のことでしょう。
今はすでに事態は落ち着いています。
仕事の回復を急ぐこともあり、多くのご家庭ではご主人は早めにもどられているようですが、ご家族の方はすでに12月にも入ったこともあり、日本で正月を過ごしてお戻りになられる方が多いいようです。
しかし中心部より20分ほど川の方へ車を走らせると、あちこちで洪水をせき止めるための土嚢がまだそのままの状態でおかれています。
また、バンコクで有名な日曜マーケットのチャトチャは市場全体が2週間以上浸水したということです。
小さな店が何千も集まったこの市場はバンコクの人にとりとても大切な場所であるという一方、街中ではなかなか店がもてないような方たちの店が多かったので、さぞかしこの災難で困ったのではないかと思います。
一方、私のバンコク生活においては基本的に大きな変化はありませんが、生活環境が少しだけ変わりました。
それはいつも常宿としているホテルがあるのですが、はっきりいって普段はかなりお客が少ないのです。(この落ち着きが好きで私はここを愛用しています)。
もしかしたら、旅行客には知られていないのかもしれません。
朝食の時間でも100人以上席のあるレストランでさえ10人ほどの人にしかお会いしないほどです。
それも会う方々の95%程は外国人です。
しかし、今回は80%以上がタイ人の方々でした。
はじめは「このホテルで何か宿泊キャンペーンでも行っているのかな?」と思いましたが、たずねてみると洪水のために避難なさった方達が来ているそうです。
それなら急にこれほどまで宿泊者が増えた理由もわかります。
何せ、この増加によりレストランは席が足りず、ロビーにまで臨時テーブルを置くほどなのですから。
でも、こういったホテル暮らしができるのはごく限られた方だけです。
ほとんどの被害者はいまだ厳しい状況下で日々を過ごしていると思うと心が痛みます。